2011.06.23 [■四季彩だより~信濃の国から~]
Vol140■読まなきゃチョーソン市町村 (須坂市)
長野県の北部に位置する須坂市は、江戸時代には須坂藩の館町(やかたまち)として栄え、明治から昭和にかけては製糸業で栄えたまち。今でも市内にはたくさんの蔵が立ち並び、“蔵のまち”と呼ばれているんですよ。
この須坂の夏の風物詩「須坂祇園祭」が、今年も7月21日(木)~25日(月)の5日間、開催されます!
このお祭りの一番の見どころは、何と言っても初日の「天王(てんのう)おろし」と「笠鉾(かさぼこ)巡行」でしょう。
7月21日の朝、市街地の中心部にある「芝宮墨坂神社」で、大神輿(みこし)に神様を移す神事が行われます。
神事の様子
神事が終わると、神社から大神輿が担ぎ出され、これを中心として華やかな笠鉾11基が市内を練り歩きます。
実はこの笠鉾、高さ4~5mほどの心棒に笠が2段付いた、全国でもとても珍しいもの。市の有形民俗文化財にも指定されているんですよ。
華麗な大神輿
笠鉾の行列
笠の下は「帽額(もこう)」という赤い幕で覆われ、一番上には依代(よりしろ※)がのっています。依代は、「ひょうたんに芭蕉(ばしょう)」「猿三番叟(さるさんばそう)」「太鼓に鶏」「金の御幣(ごへい)」など各笠鉾で異なっていて、それを見ればどの町会のものかがわかります。
※依代…神、精霊が招き寄せられ、乗り移るもののこと。
こんなに大きいお人形のような依代も!?
大神輿と笠鉾の行列は、3時間ほどかけて市内を練り歩いた後、芝宮墨坂神社へ戻り、大神輿は「お仮宮」へ安置されます。これで「天王おろし」と「笠鉾巡行」は終了です。
お祭りの最終日7月25日には、「天王あげ」と「燈籠行列」が行われます。大神輿は「お仮宮」を出て燈籠行列と共に夜の須坂の街を練り歩き、最後に再び芝宮墨坂神社へ。大神輿から神社へ神様が無事お帰りになられて、このお祭りは幕を閉じます。
全国でも珍しい須坂祇園祭の笠鉾は一見の価値有り♪青空に映える赤い笠鉾の行列は写真愛好家にも大人気です。皆さんも須坂祇園祭を見に、ぜひ須坂へお出かけください!
☆笠鉾は、巡行当日の7月21日以外は「笠鉾会館ドリームホール」に保管展示されています。当日見ることができない方は、こちらでお祭りの雰囲気を味わっていただくことができますよ。
「笠鉾会館ドリームホール」についてはこちら(パソコン用)
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