2012.07.12 [■四季彩だより~信濃の国から~]
<VOL.188>四季彩だより ~信濃の国から~
7月21日(土)~22日(日)、大町市において「信濃大町若一王子祭り」が開催されます。
「信濃大町若一王子祭り」は、市内にある「若一王子神社(にゃくいちおうじじんじゃ)」の例大祭で、流鏑馬や舞台(山車(だし))の曳き揃え、稚児行列などで大変にぎわいます。
祭りは、摂社八坂神社のお天王さまを乗せた神輿のお練りから始まります。
お天王さま一行が八坂神社の御旅所を出発してJR信濃大町駅へ向かい、駅で稚児行列と合流し、若一王子神社へ向かいます。
神社境内は露天商が立ち並び、終日参詣者でにぎわいます。
(大黒町舞台)
夕闇が迫る頃、6つの町内のそれぞれの舞台(山車)がお披露目されます。
6台の舞台は、江戸時代から伝わるもので、精緻な彫刻などで装飾されていて、文化的価値のあるものばかり!
中でも大黒町舞台は、長野県宝に指定されています。
(高見町舞台:下り龍の彫刻)
それぞれの舞台では、囃子方が各町内ごとに違った伝統あるお囃子を奏でます。
お囃子の調べと各舞台にゆれる灯燈が呼応し、見る人を荘厳な世界へといざないます。
(流鏑馬:慎重に的を狙って・・・)
祭り2日目は、若一王子祭りのメインである流鏑馬(やぶさめ)が行われます。
若一王子神社の流鏑馬は、700年以上の伝統があり、鎌倉の鶴岡八幡宮、京都の加茂神社と並び日本三大流鏑馬の一つに数えられています。
この流鏑馬、何と!“子ども”が射手を務めるのです!?
各町内から7歳~9歳の子どもが選ばれ、10騎の射手が的を射ます。
射手は、顔に化粧をし、陣羽織をまとい、太刀をさし、重藤(しげとう)の弓を持ち、箙(えびら)に矢をさし、三蓋笠(さんがいがさ)をかぶって騎乗し、市内の数か所に設けられた的場で矢を放ちます。
(舞台の市内巡行)
この日は、舞台の市内巡行、舞台囃子も行われ、祭りは最高潮を迎えます。
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