2008.10.02 [北信州エリア]
Vol.11 特集■信越トレイル全線開通!
全長80kmのロングトレイルを楽しもう
■「トレイル」って何??
この9月、ついに長野県にロングトレイルが完成しました!
その名も「信越トレイル」
「トレイル」とは、もともと山の中の「けもの道」のこと。
今では、山道を歩きながら地域の自然や文化を楽しむコースとして定着しました。
アメリカやニュージーランド、ヨーロッパなどには世界的に有名なロングトレイルがたくさんあり、気軽で本格的なネイチャースポーツレジャーとして、ファンも多いんです。
標高1000m級の山脈を走る信越トレイル。
斑尾山から新潟県境の天水山まで、全長80?!日本を代表するロングトレイルです。
全行程を制覇するには、一般的には5〜6泊の行程が必要…ですが、ご安心を!
信越トレイルのコースは比較的車道に近い場所からアプローチできるのが特徴。コースごと宿泊施設も点在しているのでうまく活用しよう。
「そんな長い休みはムリ」というあなたも大丈夫。
信越トレイルにはいくつもの道路が交差しているので、スタート・ゴール地点に設定可能です。また、全トレイルを6区分したモデルコースもあるから、自分の体力やプランにあわせ、日帰りでも十分楽しさが味わえるはずです。
開けた場所で視界に現れる美しい集落の風景も見どころの一つです
■大西さんに聞く「信越トレイルの魅力」とは?
今回はNPO法人信越トレイルクラブ事務局の大西さんに、このトレイルの魅力を聞いてみました。
「なんといっても一番の魅力は広大なブナの森。
樹齢100年ぐらいから、中には400年以上の巨木もあります。ブナの実は動物たちの栄養源。森には本当に豊かな生態系が息づいているんです。
実際に動物たちに出会えることは少ないんですが、彼らの痕跡などは多く残っています。
あとは、歩くたびに変わってゆく景色も魅力です。
湖や沼がたくさんあったり、開けた場所に出ると眼下に里が見えたり…風景にも変化があって、楽しいですよ」
構想から8年を経て、ついに完成した信越トレイル。整備には多くの苦労もありました。
「地形が複雑でまったく道がない場所をひたすら藪こぎしました。
そんなところで霧にまかれて、同じ所を延々さまよったり…(笑)こうした苦難の連続でした。
でも、ここまでできたのも、延べ2000人ものボランティアの方の協力があったからこそ。本当に感謝しています」
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