楽園信州

信州の旬情報をお届け!

しあわせ信州 > 長野県魅力発信ブログ > 楽園信州 > ■エリアで捜す > Vol.29 特集■戦国を駆け抜けた真田一族の里を巡る

Vol.29 特集■戦国を駆け抜けた真田一族の里を巡る

左:現在は公園となっている上田城跡。千本桜まつりが行われる信州屈指の桜の名所
右:今では大分離れているが、当時は城の崖のすぐ下(太鼓をたたいているあたり)を千曲川が流れていた

この上田城にも数々の伝説が残っているんです。
(1)上田城跡公園の真田神社内の大きな井戸は、3キロほど北にある太郎山中腹の井戸に繋がっていて、忍者が行き来していた…。
(2)石垣に使われている直径3メートルの巨大な「真田石」を、信之が松代移封のときに持ち去ろうとしたがぴくりとも動かなかった…。
などなど。こうしたさまざまな伝説が生まれるのも、人気一族・真田家らしいですよね。

■伝説の武将 幸村
そして、昌幸の次男であり、戦国最後の英雄・幸村。

実際の幸村も数々の武勇伝が伝わる武将なんですが、ここまで彼が人気者となったのは、ご存じ「真田十勇士」をはじめとする後世つくられた物語のおかげです。

真田十勇士には幸村のほか多くの魅力的なキャラクターが登場しますが、中でも特に人気なのが「猿飛佐助」。忍者系漫画には必ず名前が出てきますよね。

美男子だったなんて噂も残る「霧隠才蔵」は、司馬遼太郎「風神の門」では主役として描かれています。

そんな十勇士の伝説が残るのが、長谷寺からさらに山奥に入った角間渓谷。
あまりメジャーではありませんが、切り立った岩に囲まれた、美しくも手軽な「秘境」です。ここで十勇士が忍術の修行をしていたという伝説も信じてしまいそうな場所ですよ。
渓谷の奥に湧く「角間温泉」は、真田の隠し湯とも伝えられる秘湯です。

秘境の角間渓谷の岸壁には、岩屋観音が祀られている

■真田を愛した文豪 池波正太郎
真田一族にまつわる小説は数あれど、「真田太平記」は別格。
「鬼平犯科帳」や「剣客商売」など、数々の時代小説を残した池波正太郎さんの傑作です。
池波さんは、誰よりも真田一族を愛し、いわゆる“真田もの”を20編以上も書いているんです。

執筆の際に、上田の地を頻繁に訪れ、実際に多くの旧跡をめぐった池波さん。「東京にいて、折にふれ、上田の人々の顔をおもい、上田の町をおもうことは、私の幸せなのである」とも言われました。

1 2 3 4

このブログのトップへ

このブログや記事に関するお問い合わせ窓口

長野県観光部信州ブランド推進室
TEL:026-235-7247
FAX:026-235-7257