楽園信州

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<VOL.228>I♥信州(あいラブしんしゅう)

宗派、男女の性別関係なく、すべての人を受け入れる善光寺。
昔から門前に住む方々にはその寛容な精神が浸透しており、それが移住してきた方々にも伝わっているのかもしれません。

■“面白いことをしたい”が高じて地域の活性化に
長野県の中心都市である長野市。善光寺門前は市街地ではありますが、祭事が年間5回ほどあり、地域コミュニティが残るまちです。
今井さんは、昨年より地区の祭典委員を務め、お祭りの準備など地域のみなさんと交流を深めています。
また、近くに住んでいる信州大学の学生と共同で「シンカイグリーンマーケット」というフリーマーケットを主催しています。
築80年の金物店の土間を利用して、雑貨や洋服、軽食屋台など様々な店舗が所狭しと集まり、イベント当日はたくさんの人で溢れます。これまでに4回開催されていますが、回を重ねるごとに、店舗のジャンルやイベントの幅が広がり、人とのつながりも増えています。


Book&Cafe ひふみよのほど近くにあるシンカイ金物店。
「シンカイグリーンマーケット」はこのシンカイ金物店で開かれています。

今井さん:「移住者として門前まちにどう良い効果を与えていけるか、自分自身、地域に貢献したいという想いがありました。町づくりとかそういう大きい単位では考えていないのですが、面白いことをやっていきたいですね。」

■人と人とが数珠つなぎのようにつながる

最後に、今井さんにこれから目指していきたいことをお聞きしました。

今井さん:「中々、中高生など10代の若い子達がお店に訪れることは少ないのですが、興味のある子はいて、こんな世界が近所にあったんだと気づいてくれることがあります。
ある女子高生から「将来は東京の学校へ行きたいと思ってたけど、面白い人達が近くにいるんだって知って、長野でも自分のやりたいことがやっていけるんじゃないかと思った」と言われたときは、すごく嬉しかったですね。そういった意味では、地域に与える影響は多少あるのかな。」

今井さん:「今はインターネットで情報を得られるので、本を買って読むという機会が少なくなっています。でも、本には紙の肌触りとかにおいとか、モノとしての良さがある。Book&Cafe ひふみよは、本をきっかけに人とつながれる、人と人とをつなぐ場所になっていけばいいなと思っています。」


店内の壁一面に並べられた本の数々は圧巻!
表紙を見ているだけでも楽しい気持ちになります。

一人の人と知り合えば、数珠つなぎのように一気に顔見知りが増えていく、この年になってこんなに知り合いが増えるなんて思ってもみなかった、と今井さんは語ります。ページをめくった先に新しいワクワクがあるように、人と人がつながっていった先に善光寺門前の新しい姿があるのかもしれません。

・Book&Cafeひふみよ
http://bookcafe1234.net/

■長野県では、東京・有楽町に「長野県移住・交流センター」を開設したり、県内各市町村でも移住に関する取り組みに力を入れています。

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