2016.07.05 [ 自然・名水・秘境 ]
「木曽駒ヶ岳」に登る!~ 福島Bコース縦走編
進行方向に目をやると・・・これから歩く、長い尾根が遥か彼方まで続いています。尾根の一番先にある「茶臼山」まで、遮るものが何もない、絶景の稜線歩きの始まりです。
途中で、新田次郎の小説「聖職の碑」で描かれた、大正2年の学校登山の遭難事故の「遭難記念碑」が設置されていました。手を合わせて祈ります。このあたりは広い尾根で安心して歩けますが、ちょっとした天候の変化で山の危険度は変化します。自分も気を引き締めて、先へ進みます。 画像のもう一つの石は「天水岩」です。石の上の水溜りは、日照りでも枯れないのだとか!
長い尾根歩きも終盤に差し掛かりますが、ここまで誰一人ともすれ違いません・・・絶景を独り占めしながら、次のピーク「将棊頭山」、大きな岩の積み重なる「行者岩」とアップダウンを繰り返しながら進み、いよいよ最後の山頂「茶臼山」(2652m)に到着です。
「茶臼山」からは、伊那方面の市街地を一望できます。同じ谷でも、伊那谷は広い!(笑)ようやくここで長かった稜線歩きも終了です。ここからは木曽谷への長い下り坂の始まり・・・急がないと日が暮れちゃいます。
茶臼山ルートは、石ゴロの少ない歩きやすい登山道で助かりました。9合目、8合目と目印を確認しながら下り、最後に登山口近くの「正沢川」の吊り橋を渡るはずだったのですが、なんと橋がない!? どうやら、流されてしまったようです・・・。川の中には丸太が渡してあり、それに掴まって渡れということらしいので、冷たい水の中、ひざ上まで浸かって、なんとか対岸にたどり着きました。(笑)
登山口まで戻って振り返ると、山頂付近はガスの中。疲労感はマックスですが、木曽山脈の主峰「木曽駒ヶ岳」と、その周囲の険しく厳かな山容を楽しんできたので達成感も強いです。
さて、木曽駒ヶ岳、福島Bコースの周回は、かなりの健脚コースでしたので、まずはそれぞれの登山口からピストンで登るのが良さそうです。素晴らしい眺めが待っていますよ。
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