2015.07.06 [ 自然・山・花 ]
南アルプス高山植物保護ボランティアに行ってきました
今回のビッグニュースは防鹿柵設置当時には確認できなかったミヤマクロユリの開花株が柵の中で確認できたことです。
ミヤマクロユリは北海道の低地に生える母種のクロユリとは異なり、花弁が尖った感じを受けます(蕾だと分かりにくいのですが・・・)。更に染色体数も異なり、クロユリは3倍体で2n=36、これに対しミヤマクロユリは2倍体で2n=24です。
2007年から、この活動に参加しておりますが、塩見岳より南部に位置する聖岳の防鹿柵の中では
ニッコウキスゲの花が復活して花を付けるようになり、今回の三伏峠ではミヤマクロユリの復活が確認され、一度は姿を消したかのように思えた貴重な植物たちがこうして花開く時を迎えている事実は大変喜ばしい限りです。
これからも県境を越えた仲間たちと一緒に活動を行っていきたいと思います。
なお、塩見小屋の建て替え作業のため、塩見小屋は今シーズンは利用できないとのことですので、塩見岳を目指す方はご留意下さい。
詳しくは、伊那市観光課(0265-78-4111(代表))にお問い合わせ下さい。
下伊那郡大鹿村鳥倉林道終点から入山される場合は、小屋利用でもテント利用でも三伏峠が基地となります。
※塩見小屋周辺にテン場はありません。
作業が終えてみんなでパチリ
「種の保存」は私たち人間の生命にも関わる重要な問題です。
みんなで山のことをじっくりと考えてみたいですね!!
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