林務課です。
12月15日、日陰には雪が残る伊那市手良沢山の信大演習林で、林内路網整備・木材搬出システム講習会を開催しました。
一体なんの講習会?
と思いますよね。
内容は、山から木を伐り出すのに使う道を、いかに効率よく丈夫な道を開けるかを、現地研修を交えて勉強しよう!
というものです。
まずは、信大の斎藤先生、白澤先生の案内で、演習林内の作業道を実際に歩いて現地研修です。
開設した作業道からは木材が実際に搬出されています。
さすが演習林内の作業路!!
試験区が設置され、開設時の路面の締固めの有無による違いを比較調査しており、この違いは路面の沈み具合から一目瞭然!!
また、開設時の線形の検討には、地形データを活用しており、感覚ではない理論の必要性がひしひしと伝わってきました。
続いて講義室での説明では、先ほどの試験区の測定データの解析により締固めの必要性をコスト面からも解説いただき、納得!!
また、起伏、傾斜等の分析によると、上伊那地域では架線系による搬出が向いているとの結論に会場がざわざわ。しかし、既設の道の活用も1手との解説には少しほっとしました。
データを活用しつつ、理にかなう方法での作業道の開設。林業の業の部分を成り立たせるためにも大事な視点ですね。
管内の信州フォレストコンダクター3人の皆さんからの事例発表により、講習会は閉会しました。
勉強になった講習会ですが、実は影の主役はカメムシでした!!
講義室の仮眠状態だった大量のカメムシ掃除に始まり、目覚めた屋外のカメムシ発見と、カメムシの生態にも目を見はりました。
山に簡単で丈夫な道を開け、効率的な作業システムで生産性を上げていく 儲かる林業!を期待します。
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