地域政策課のOTです。
伊那谷の自然を染めた「伊那紬」を製造している駒ケ根市の久保田織染工業株式会社さんにお伺いしました。
創業は明治43年というから、100年以上も受け継がれています。
地域に息づく伊那紬は、松本紬、上田紬、飯田紬とともに総称して信州紬と呼ばれています。
「蚕の国、絹の国」として知られる信州にあって、伊那紬は古くから養蚕業が盛んで、長い歴史があります。
伊那谷のおんなたちが、家族のために代々受け継ぎ、織りつづけてきた独特の手織りばたで、一本一本丹精を込めた手織りした紬です。
染材は地元でとれる樹木や植物が使用されています。主に6種類がつかわれているそうです。
(りんご、やまざくら、いちい、矢車玉など)
石鹸と熱で不要な物質を落とす精錬が行われていました。
糸織りのところですが、今日はお休みでした。
上の写真は、いずれも染め上った糸ですが、染材のほかに違いがわかりますか?
経(たて)糸と緯(よこ)糸の違いです。
経糸は生糸、緯糸は真綿の手紡ぎ糸が使われています。
手で触ってみると、緯糸はとってもやわらかく、しっとりとした感触がしました。
中島みゆきさんの「糸」の歌詞
「縦の糸はあなた 横の糸はわたし 織りなす布はいつか誰かを
暖めるかもしれない」という言葉を思い出しました。
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