2016.10.28 [ 地域振興局 ]
伊那西小学校の木育活動
林務課です。
平成28年10月18日の午後に伊那市の伊那西小学校で行われた、地域の森や木に親しむ「木育教室」と伊那谷産カラマツの間伐材の板を壁に張る「校内木質化」活動に参加してきました。
これは、上伊那の林業振興協議会が元気づくり支援金を活用して取り組む「上伊那発 ぬくもりを伝える木の良さ発信事業」の一環で、今年で3年目になります。今年度は小学校5校で実施し、伊那西小学校以外の4校は机の天板をカラマツの板に取り替える活動を行っています。
はじめに、活動に参加してくれた4年生から6年生の38人のお友だちに、カラマツの木について簡単な質問をさせていただきました。
(事業を受け持つ伊那市役所、板を製作してくださった上伊那森林組合さんと共に木育教室)
「カラマツってどんな種類の木?」の問いかけに、間髪いれずに「松!」と元気な声が。
さすが、森林教育に活発に取り組んでいらっしゃる小学校だけあって、反応が早い!よしよし。
「じゃあ、松といえば?」の問いに、「松ぼっくり!」の答えを期待していましたが、聞こえてきたのは、
「マツタケ!」「マツクイムシ!」・・・。
確かに、マツタケ山があって、しかも松枯れの先端地。子どもたち、アカマツの事情を身近によく知っているんですね~。
さて、木育教室は「松ぼっくりゲーム」からスタート!先月に私的参加したネイチャーゲームの記念行事で教わったばかりの新しいゲームを、早速、試させていただきました。
ジャンケンに勝つと、相手の松ぼっくりがもらえるゲーム。松ぼっくり獲得に向けて、次々に相手を変えてジャンケン大会!4年生も5年生も6年生も、先生方の飛び入りも加わって、大混戦です。
結果は、6個の松ぼっくりを集めた男の子がダントツの1位でした!おめでとうございます!
使ったのは、アカマツとカラマツの2種類の松ぼっくり。ゲームの後、この2種類を見比べて、その違いを観察していただきました。
伊那市内の森の約半分がカラマツの森であること。長野県ではよく見る木だけど、他の県では珍しい木だということ。学校の壁にカラマツの板を張ると、見た目に優しく、触っても気持ちよく、外気の冷たさが伝わりにくくなったり、リラックス効果もあって、人にとっていい効果がたくさんあることを学んでいただきました。
次はいよいよ廊下での板張り作業!上伊那森林組合さんの指導で、壁に一人ずつ張り付けていきます。板の裏側にはそれぞれの「夢」や「願い」が、あらかじめ書いてあります。1年生から3年生、先生の分も含めて、校内全員の板を張り付けます。
板の裏には、「プロ野球選手になりたい」「パン屋さんになれますように」「漫画家になりたい」といった夢あふれる願いが。中には、「みんなの役に立つ人になりたい」という立派な願いもありました。
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