2016.03.08 [ 地域振興局 ]
チェーンソー講習会vol.2(中川村)
間伐遅れの森林は木が混み合っていて、伐った時に隣の木に引っ掛かって、うまく倒れないことがあります。無理に外そうとして思わぬ方向に木が倒れてきて、下敷きになっては大変です。ここでは、チルホールとワイヤーロープを使って、安全に掛かり木を外す方法を実習していました。
こちらは、上級コースの皆さん。日頃から区有林を整備されている、気心の知れた仲間たちのチームです。それでも、やはり切り株を一つ一つ検証して、狙いどおりに伐られているかを確かめています。倒す方向をきちんとコントロールできるかどうかは、経験年数に関係なく、重要なポイントなのですね。
ベテラン揃いでも、急斜面で水平にチェーンソーの刃を入れるのは難しい。仲間内だとうっかり見過ごしがちな基本的な内容も、気づいたことは細かにアドバイスして丁寧に修正していきます。
「水平に切る位置、少し高かったかな?」「高すぎると木が倒れるスピードが速くなって危険だから、気をつけて。」講師の一言で、改めて、基本の大切さが身にしみます。すかさず、外野から仲間へツッコミが入りますが、区の皆さん、本当に仲が良いのですね~。和やかなムードになって、講師もウケてます。
この後に伐った↓ヒノキが、掛かり木に!チルホールとロープで引っ張りましたが倒れず、掛かった木が弓なりに!ロープの位置と角度を変えて再チャレンジして、無事、倒すことができました。方法次第で作業の安全性が格段に増す、を身をもって学んでいただいていました。
最後は、チェーンソーのメンテナンスで締めくくりです。前回、10年以上掃除していないチェーンソーをお持ちだったリピーターさんも、今回はしっかりと歯が砥がれたピカピカのチェーンソーで、ちょっと自慢顔。あれから、かなり手入れをされているそう。全体的にチェーンソーの状態は向上しているね、と講師の皆さんも満足そうです。
歯の切れないチェーンソーだと、木が伐れないばかりか、体力を奪われて事故につながる危険性が増します。基本に始まり基本に終わり、基本に忠実な充実した内容のチェーンソー講習会でした。受講生の皆様に重要なポイントはしっかりと伝わったという手ごたえが感じられました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、とうとう閉会式。別れが寂しいです!熱心に受講されていた参加者の皆様、今後のご活躍を楽しみにしています。そして、講師の皆様、本当にお疲れ様でした。
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