い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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上伊那地域木造住宅耐震フォーラム

 12月14日(土)13時から駒ヶ根総合文化センターで開催し約80名の方のご参加をいただきました。
上伊那地域木造住宅耐震フォーラム住宅耐震補強個別相談会を開催しました。
 フォーラムの講師は京都大学生存圏研究所五十田 博教授です。




 まず、初めに建築基準法の木造建築物の構造基準が強化された昭和56年6月以前に着工された木造住宅の耐震化の必要性の話です。



 木造住宅を震度7の揺れで揺らすことのできる振動台の上に建て、地震の揺れを再現し、昭和56年5月以前の旧基準で建てられた住宅は倒壊しました。それに対して、現行基準で建てられた住宅では、倒壊は免れ、もし住宅の中に人が居ても命は助かる可能性を動画による説明がありました。
 映像ですが、実際に木造住宅を実験施設で揺らして、壊れていく状況を目の当たりにし、音声もあり、迫力満点です。



 一般的に、地震が発生した場合、狭いトイレにような空間に逃げ込めば助かると言われていますが(私もそう聞いたことがあります!)、実はそれは誤解であり、福井地震の際にたまたま倒れずに残ったトイレがあったため、そのように言われているようです。通常、現行基準に適合しない住宅のトイレは建物と共に倒壊し、住宅のどこ居ても安全ではないということでした。

 その後、建物を「だんご」に例えて、建物を地震に対して強くするためには、実際にだんごの串を振った場面を想定しながらだんごを小さくするか串を太くすると折れにくくなることに例えて、屋根や建物自体の重さを軽くするか柱を強くすることが大事であると、とてもわかり易い説明がありました。
 五十田先生の講義の後、地方事務所から、木造住宅の耐震改修の補助制度について説明がありました。




 フォーラムの後、木造住宅耐震補強等について建築士事務所協会上伊那支部会員と市町村職員による個別相談会を開催し、13組の方が相談をされました。



 また、去る10月12日(土)には伊那市役所多目的ホールで同相談会が開催され、19組の方が、相談されました。



 2会場合わせて、32組の方が個別相談をされました。
 こうした取組みにより、木造住宅の耐震改修工事の必要性について認識が広がり、耐震改修工事施工による耐震化が進むことを願います。
 また、フォーラム会場の外の通路では、木造住宅の耐震補強事例等のパネル展示をし、木造住宅の耐震補強についてさらに理解を深めていただきました。


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