2013.08.24 [ 歴史・祭・暮らし ]
鬼灯熟すように【井月さんのこころ23】
井月さんのこころ シリーズ その23
お隣の庭の鬼灯(ほおずき)の実が色づいてきました。
盆提灯の代わりに盆花として飾る習慣もあるのだとか。
東京では、浅草寺のほおずき市が有名ですね。
写真:ほおずきの実
目つき、頬つき、顔つき・・・と、「〇〇付き」という意味からなのでしょうか。
はたまた、膨らめて頬を突く「ほおづき遊び」からなのでしょうか。
子供の頃、苦味のある実の中身を取り出して、紙風船のように口の中で膨らまし、それを潰すように鳴らして遊んだ記憶があります。
久しぶりに拵えてみることにしました。
写真:ほおずき
鬼灯や知らぬ子どもの連になる 井月
色白や鬼灯はさむ耳のたぶ 井月
鬼灯を上手にならす靨かな 井月
以下、後者の句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、
ほおずきは、夏 黄白色の花、やがて袋に包まれた球形の液果が赤く熟す。中の種子を、皮を破らないように取り出すと、ほおずきができる。
口に入れて膨らませ、押して鳴らすのだが、こつが要る。上手に鳴らす少女たちが羨ましかったものだ。鳴らす時のえくぼが魅力の若い女性の美しさ可愛らしさ。この句の碑が、二〇〇七年伊那市下手良に建立された。
(鬼灯・秋)
前々回(その21)蝉の話題の続きです。
日没が早まってきましたが、まだまだ酷暑が続く夏、あぶら蝉もみんみん蝉も子孫を残すべく、今を盛りと懸命に鳴き立てています。
槐(えんじゅ)の幹にあぶら蝉、花桃の樹にみんみん蝉。そーっと近づいて撮りました。
最近はクマゼミの声も聞くのだそうですが、証拠写真を撮るのは難しいそうです。
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