2022.09.14 [ 東信労政事務所 ]
未来を拓く企業の働き方改革 Ⅰ ~ 東特巻線(株)さん ~
東信労政事務所です。
「非接触で充電ができるようになる」と聞いて、皆さんは何のことか想像がつきますか?
つまり、コンセントから電気を取らなくてよくなるというのです。
例えば、電気自動車を電源の上に停めておけば、コードでつなぐことなく、自動車に充電ができてしまう。
さらに、その電源を交差点手前の道路に埋めておけば、信号待ちの時間に充電ができる。
そんな可能性を秘めているのが、「リッツ線」と呼ばれるものです。
1本が0.1mmよりも細い銅線(エナメル線)の束を、撚って、撚って、撚って・・・作る電線です。
※自社開発した新製品のリッツ線です。
上田市長瀬の東特巻線株式会社さんは、そんなリッツ線を製造する会社です。
リッツ線はいろいろなところで使われています。
身近なところでは、電子レンジやIHクッキングヒーターなどの家電製品。
東特巻線さんはメーカーさんからのオーダーに応じて、多種多様なリッツ線を製作しています。
極細の線を撚る際にいかにして断線を防ぐか、そこに技術が必要とのことです。
そんな東特巻線さん、県が認証する「職場いきいきアドバンスカンパニー」の、
「ワークライフバランスコース」に認証されました。
半日単位の有給休暇制度や率先した育休取得などが評価され、認証となりました。
「職場いきいきアドバンスカンパニー」は、多様な働き方の導入などにより、職場環境の改善を図った企業を、県が認証する制度です。
東信労政事務所では、9月8日(木)に会社を訪問し、認証書をお渡ししました。
代表取締役社長の本多豊さんからは、女性が多いこともあり、家庭と仕事が両立した職場づくりを目指していきたいとのお話がありました。
社員の方からも、目安箱が設置されているし、有給休暇を取りやすい雰囲気があるとのことでした。
社員を交えての会議も頻繁に開催されていて、「心理的安全性」が保たれている会社だなあと感じました。
なんと、残業は1分単位でカウントされており、意外にも残業は減っているとのことでした。
いろいろな取り組みが功を奏しているようです。
非接触の充電、実は上田市内にも実用化されているものがあります。
広域シェアサイクルで使用されている電動アシスト自転車です。
知らず知らずのうちに、新技術が浸透しているのですね。
未来を切り開く新しい技術の進歩に、大きな期待を寄せたいと思います。
東信労政事務所では、労働に関する相談を受け付けています。
電話 0268-23-1629
PS 今後、以下の「労働フォーラム」を予定しています。
(1)上田会場
日 時 令和4年10月31日(月)13:30~
場 所 長野県上田合同庁舎6階講堂
テーマ 「働き方改革と労働契約」
講 師 大野法律事務所 弁護士 大野薫氏
(2)佐久会場
日 時 令和4年11月10日(木)13:30~
場 所 長野県佐久合同庁舎5階講堂
テーマ 「若者を採用・定着化できる企業のヒミツ」
~ポイントは教育体制・評価制度・組織文化~
講 師 合同会社リベレイター代表 白石真樹氏
皆さんのご参加を心よりお待ちしております。
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上田地域振興局 総務管理課総務係
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