こんにちは、総務管理課のぶんぷくです。
去る10月21日(水)、上田地域と長野地域の信州こどもカフェプラットフォームが合同で研修会を開催しました。講演会とワークショップの2部構成で、講演会の演題は『子どもの「やりたい」をカタチにする学びの場づくり』。
実は3月開催として企画していたのですが、新型コロナウイルス感染症が広がってきた頃で、敢え無く開催延期となってしまっていた講演会です。お話をしてくださったのは北海道内を拠点に学びの機会格差問題の解決を目指して活動している認定NPO法人Kacotam(カコタム)理事長の高橋勇造さんです。「環境に左右されない楽しい学びの場をすべての子ども・若者へ」をミッションに掲げ、子どものニーズにあった学習支援や職場訪問、中高生のオープンスペースなど、子どもが自己実現に向け視野を広く持ち、前向きに取り組むことを支援しています。
前回に企画した時、「環境に左右されない」というKacotamさんのミッションは、「生まれた環境に左右されない」と受け止めておりましたが、今となってみると「コロナ禍という環境にも左右されない」とまた違った響きにも思えてきます。
さて、今回は初のZoomを使ったオンライン研修!ということで事前に何度か接続確認を行い、当日も細かくカメラ位置などをチェックします。
あっという間に開催時間となりました
オンライン研修会ではありますが、「完全オンライン」ではありません。ネット環境が整っていない方、オンラインでは不安な方に向けて会場を何か所か用意しました。上田地域プラットフォームは合同庁舎の会議室が会場です。講師の高橋さんは北海道からの出演ですので、会場の皆さんもスクリーンでのモニター視聴となります。上田合庁には約10名の方が参加してくださいました。
▲認定NPO法人Kacotam 高橋勇造さん
研修は高橋さんのお話し→トークインタビュー形式での質問→ワークショップと進んでいきます。その模様をまとめたものをまた改めて、上田地域振興局のホームページに掲載する予定ですので詳細は割愛いたしますが、ぶんぷくの中で心に残った高橋さんの言葉は、「子どものあるべき姿を定めない」。おとなの「~べき」「こうなってほしい」は子どもの可能性を狭めてしまうかもしれない、子ども自体が思う自分の在りたい姿への自己実現のサポートをしていきたいとおっしゃっていました。色々と考えさせられる言葉ですよね。結局のところ「自己実現」とは人から渡された何かになるのではなく、自分から湧き上がる自分そのものを見つめ、世界との接点をしっかりつなぐことのように思います(単純に私の感覚です)。だから、応援するおとなの側も、その子自身をまっすぐに見る視点を忘れないことと受け止めました。
インタビューは、上田市在住でライターをしていらっしゃる古川千恵さんにお願いしました。ご自身も子育て真っ最中で、その視点から話を深めてくださいました。「まだまだ伺いたい!」ところでお時間に。ワークショップでは『こどもの「やりたい」をカタチにする私のアイディア』を、参加者の皆さんに葉っぱ型の付箋に書き出していただき、共有を行いました。
オンライン参加の方はチャットに書き込んでの参加です。見るだけではなく参加もできるのだから、こういった機能は優れものですよね発表を通しての共有も、どの会場もテキパキと進めてくださること!時間に余裕ができ、参加者からの質問時間といたしました。
「スタッフを集めるのはどうしていらっしゃるんですか?システムを構築されてるのでしょうか?」「経費はどのように集めていらっしゃるのですか?」など実際的な質問も出ていました。
途中、接続アクシデントなどもありつつ、あっという間の1時間30分でした。
遠く離れた北海道の地でもコツコツと「当たり前のことを整える」気持ちで取り組み続けている方がいらっしゃる。そうした方々と、こんな時でもオンラインでつながることができることに新たな可能性を感じた今回の研修会でした。
ご参加くださった皆様、最後まで本当にありがとうございました。
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