〔寒さ対策は万全に〕
稜線や山頂に立つと風が強いことがある。風に晒されると体温が奪われ、時には低体温症のリスクを伴う。フリース、ウインドブレーカーなど防寒着を持参しよう。
気温は、標高100メートル上がるにつれて0.6度下がる。登山口と山頂の標高差からおおよその山頂の気温を推測することができる。
また、体感温度は風速1メートルで1度下がるので風の強い日はさらに注意が必要だ。
〔登山道が不明瞭で滑りやすく〕
秋が深まると登山道に落ち葉が積り、道幅が不明瞭となる。道を踏み外さないように注意する。
また、冷え込んだ朝は霜が降り滑りやすい。標高の高い所では凍結することもあるので、スリップには十分注意する。
〔熊対策はしっかりと〕
今年はクマの目撃情報が多く聞かれる。秋のクマは冬眠に備え餌となるどんぐりなどの木の実を求め活発に動き回る。必ずベル、鈴など音の出るものをザック等につけて歩くこと。また、笛をときどき吹くのもいいが、あまり吹くとうるさいと人間に怒られる。
ごみは熊を呼び寄せることもあるので、ごみは必ず持ち帰ること。
〔山火事注意〕
秋山は草が枯れ、空気も乾燥している。枯草は非常に燃えやすく、風にあおられると燃焼速度が増し消火は困難となる。タバコの火はもちろんだが、調理などで使用するコンロ(ストーブ)の火が草に燃え移らないよう細心の注意を払うこと。東信地域の山で、実際にコンロの火が燃え広がり、大きな山火事になったこともある。
皆さんに質問!
山に捨ててはいけないものはものは何ですか?
これは、映画化された山岳漫画「岳」の中で、小栗旬扮する山岳救助ボランティアーの島崎三歩が長澤まさみ扮する新人の女性山岳救助隊員椎名久美に出したクイズ。
その答えは、「山で捨てちゃいけないものは?それはゴミと命!」!!
この島崎三歩からお願いがあります。
現在、長野県では、「信州の山小屋応援プロジェクト寄付金」を募っています。
山小屋の皆さんは、小屋に宿泊する登山者の世話をする傍ら、登山道の整備や遭難者の救助に出動しています。コロナ禍や燃料費の高騰などで山小屋の経営環境は厳しくなっています。
山小屋の公益的な活動を支えるため、皆様の温かいお気持ちをお寄せいただければ幸いです。集まった寄付金は、山小屋に均等に配分し、登山道の維持管理、山岳の環境保全、新型コロナウイルス感染防止対策などに役立てられます。ご理解ご協力をお願いします。
詳細はこちらをご覧ください。https://www.furusato-tax.jp/gcf/1742
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