この詩のように美ヶ原の台上に広がる草原は壮大である。二千メートルにこれほど開けた場所はあまりないだろう。
美ヶ原高原は日本百名山でもある。高原が百名山なのと思われるかもしれないが、「美ヶ原高原」の最高地点「王ケ頭」(標高2,034m) に行けば納得するはず。
(写真は2022年4月撮影)
富士山を遠望した秋の写真がないので、今年の春に撮影したものを掲載する。山に登れば、山屋はまず山を探すもの。富士山は見えるか、槍ヶ岳は、浅間は、乗鞍はどこだと。秋は空気が澄んでいるので、遠くの山々がよく見える。
湯の丸湿原からめぐる三方ケ峰の眺望もまた絵になる。
秋の空は、雲も様々な動きをする。ユーミンの歌に「ひこうき雲」という歌がある。「白い坂道が空まで登っていく、、、♪」飛行機雲をこのように表現している。
根子岳上空は薄い雲が流れていた。
山の清水は雲と霧を集めたと言われるほど清く冷たいもの。四阿山への鳥居峠ルートの途中には「嬬恋清水」(つまごいしみず)(地籍は群馬県嬬恋村)がある。夏でも水温は5度前後と冷たい。冷たい水を大量に飲むとお腹を下すので注意のこと。
山好きのミュージシャン藤井フミヤが山に登ってやりたいこと、それは清水を汲み山頂で珈琲を沸かすことと答えている。これも山登りだけができる贅沢だ。
秋山登山の注意点
〔早め早めの行動を〕
秋は日が暮れるのが早い。登山計画を立てる際は、明るいうちに下山できる計画を立て、「早出早着」(早めに出発して、早く目的地に着くこと)に心がける。早く行動をしていれば日没まで時間があるので、万が一に救助要請することになった場合でも、その日のうちに救助してもらえる可能性が高くなる。また、万が一に備えて、ヘッドランプを持参しよう。
〔秋の天気は変わりやすい〕
昔から変わりやすいものの例えに「女心と秋の空」という言葉がある。女性には大変失礼なのだが、秋の空が変わりやすいのは確かである。急な突風、雨、雷、標高の高い山ではみぞれや雪も観測されるようになる。登山当日まで、週間天気予報、前日の天気予報、そして当日の天気予報を必ず確認し、登山中の天気がどう変わるか予測し行動すること。なお、天気予報は登山口のある地域だけでなく、山域の予報を確認しておくことが大切だ。
山域にライブカメラがあるならば、当日にライブ映像をチェックすることをおススメする。
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