2013.06.05 [ 職員のみつけた情報コーナー ]
別所線の魅力 別所線の歌-コカリナをバックに
上小地方事務所のY夫です。
少し前に、上田市丸子でコカリナのコンサートがありました。コカリナは、言ってみれば「木でできたオカリナ」ですね。木でできた笛、やさしい、澄んだ音色です。この日は、コカリナを日本に紹介して、第一人者として演奏活動を行っている黒坂黒太郎さんたちのコンサートです。この中で、黒坂さんがコカリナを吹き、奥様の矢口周美(やぐちかねみ)さんが歌った「別所線牧歌」という曲を聴きました。別所線を毎日利用していながら、こんな歌があるのを初めて知りました。早速、別所温泉駅でCDを購入。
この歌は、「別所線イメージソング」として、「夢み鉄道別所線」というもう1曲とともに、平成16年(2004年)に発表されたものです。この頃、別所線は廃線の危機の中にあり、存続を求める市民の方々が様々な運動をしておられました。シンポジウムの開催や映画の上映会、存続支援のための缶バッジやシールの作成など、当時の記録を見ると、上田電鉄(当時は上田交通)や行政だけでなく、いろいろな方が努力されていたんだなあと感心します。その甲斐あって今も別所線は毎日運行されています。ありがたいことです。
この曲の歌詞には、「三重の塔」や「岳ののぼり」、「愛染桂」など、沿線の風景、名所などが織り込まれていて、そのあと、「この里が好き この匂いが好き 小さな電車が好き 涙あふれるほど好き」と続きます。歌詞は、一般に公募したもので、市内の方が作詞されたものです。地元の方でなければ感じられない思いが表れています。作曲は黒坂さんで、矢口さんの澄んだきれいな声で、とても素敵な歌になっています。
別所線の歌の関係では、平成18年(2006年)に「別所線の電車に乗って」という絵本が出版されています。「Mr.すずめ」さんが絵を描き、「すろうらいふ別所線プロジェクト」が発刊したものです。この中で、絵とともに載っているのが別所線の駅すべてを話題にした詞です。これは、昭和40年代に長野大学の学生グループ「マリオネット」が歌った曲の歌詞です。この絵本には、その曲のCDが付いていて、当時録音されたものだそうです。こちらもいい曲です。「別所線の電車に乗って 今日はちょいと出かけよう とても 天気がいいから」なんて。
また、CDといえば、「北条まどか キャラクターボイス」なんていうのも出ています。上田市出身の声優真田アサミさんが、「別所線存続支援キャラクター 北条まどか」の声をやっています。上田駅の構内アナウンスもそうです。
ところで、黒坂黒太郎さんは、長野県の著名な郷土史家である黒坂周平先生のご子息です。ご実家は、上田市塩田の前山寺のすぐ横にあって、お宅の前には先生の胸像が置かれています。ここは、私のウォーキングコースに当たっていて、毎朝胸像にご挨拶しながら前山寺に登っていきます。
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