じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

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相乗りくん4号訪問記(最終回)

 アイノリ……男の子の名前の響きにも似た「相乗りくん」。4号のO(オー)さんと運営NPOの藤川さんが、真夏の暑さにも負けないくらい熱く・厚く・篤く語っていただきました。
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(R生)
 前回(第2回)、「節電の見える化」のお話が出ましたが、ほかに変わったことはありましたか。
(Oさん)
 昼間は、「発電量=消費量+売電量」がモニターにリアルタイム表示されます。これを見ると、「今、ウチで使っている電気はウチの屋根の上でつくられている。自立しているなあ。」と感じます。電力会社との関係では、これまでは支払う一方だったのが、売電で振り込まれる額の方が大きくなりました。差引きでプラスです。
 ただ、単なる儲けや個人的な利益よりも、全体的なエネルギーシフトへの対応という大本の考え方に賛同して、実現できる手法を取って貢献しているということの満足感の方が大きいですね。それから、太陽光発電は一人だけじゃつまらないですね。勉強して活動してNPOとのやりとりができる相乗りくんは、面白くて楽しいですね。

(R生)
 Oさんの相乗りくん4号に相乗りしているパネルオーナーさんとの交流はありますか。
(Oさん)
 ウチの屋根のパネルオーナーさんは6人いるのですが、まだ直接お会いしてはいないです。しかし、オーナーさんとは新しいつながり方ができているんだと感じています。
(藤川さん)
 屋根オーナーさん同士の顔合わせの機会は、NPOの総会などでありましたが、今後はパネルオーナーさんとの交流会や現地見学会なども企画していきたいと思っています。

(R生)
 Oさんは、パネルオーナーさんから長期にわたって高価な太陽光パネルを預かっている格好になっているのですが、その責任が肩に重くのしかかる感じはありますか。
(Oさん)
 3.11以降、自分に何ができるのかを考えて、NPOの考え方に賛同してパネルを乗せることにしたんです。自宅の屋根に自分の分だけでなく、他の人のパネルも乗っている(乗せている)というのはとても面白いですね。
 太陽光パネルを屋根に乗せてしまえば、メンテナンスフリーで基本的に何もしないし、また素人にはできないです。モニターを見てちゃんと発電しているか確認するだけですね。冬に雪がパネルを塞いでしまったときに、ちょっと不安になった程度です。責任とか預かっているとか、普段はあまり意識しないです。何となくやってる感じです。人と人との新しいつながりもできるし、だからこそみんなでやった方が楽しいのです。




(藤川さん)
 相乗りくんでは、屋根オーナーの責任を全て個人的に背負い込むのではなく、NPOもずっと見守っています。参加者が相互に相乗りして、協力して電気をつくる。市民が共同で太陽光パネルを設置して、メリットもリスクもシェアして自然エネルギーを増やしていくという新しい形です。

(R生)
 太陽光発電のある生活は、とても楽しそうに映りました。特別な気負いもなく、でも、エネルギーシフトの一翼を担う一人であることの誇りのようなものを感じました。
(Oさん)
 自分が実際に発電しているからこそ、他の人へも太陽光発電の楽しさをリアルに伝えられます。職場のミーティングの自由スピーチでも相乗りくんを話題にしました。それから親しい上司にも勧めました。その方も相乗りくん6号になったんですよ。一人でもこんなに楽しいのだから、みんなで一緒にやればもっと楽しい。
(R生)
 将来、パネル全部の電気をどのように使いますか。
(Oさん)
 これまで以上に使うという考えは特になく、発電量はそれほど変わらないでしょうから、売電分が増える程度に思っています。
(R生)
 Oさんの電気は、期間満了になったパネルオーナーさんたちの意思を継いで、世の中の電気量を増やす方向で使われるのだろうと思います。

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