じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

全国一の生産量 上小地域産の「くるみ」

農政課のNです。

東御市の浅間サンライン沿いにある道の駅「雷電くるみの里」にて休憩したところ、くるみの木を見つけました。管内で農地の調査をしていると、くるみの木が植えられているのを目にする機会が多いです。




さて、平成20年のデータによると、くるみの生産量は全国で多い方から
  長野県 150t
  青森県  38t
  山形県   3t
長野県は堂々の第1位となっています。本県のくるみは、主に「信濃改良ぐるみ」で、東信地域が主産地です。栽培の歴史は古く、放任栽培が大部分でしたが、製菓材料等としての需要の増加によって植栽が進み、昭和49年には814ha、生産量1,500tにまで増加しました。
ところが、近年は輸入品の増加等により、栽培面積、生産量ともに減少傾向が続き、平成22年産の栽培面積は165haと、昭和49年の5分の1まで減ってしまいました。

このような変遷をたどっているくるみですが、平成24年の生産量は、長野県全体が145t、上小地域が36tで、上小地域が県全体の4分の1を占めています。
これは、降雨の少ない上小地域がくるみの生育に適していることもありますが、大正天皇ご即位を記念して東御市和(かのう)地区(当時の和村)の全戸にくるみの苗木が配付されたという歴史や、その後の優良品種の育成などに地域が力を注いできた結果でもあります。

くるみは良質のたんぱく質、脂肪を多く含み、ビタミンB1、カルシウム、リンなども豊富な栄養食品です。
また、お菓子、料理の材料として使われるほか、ワインやウイスキーなどのお酒のつまみにもぴったりの食材ですね。

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