北信州からごきげんよう 北信地域の現地機関からのお知らせとともに、千年風土の豊穣の地「信越自然郷」の魅力をお届けします。

北信州からごきげんよう

北信地域の現地機関からのお知らせとともに、千年風土の豊穣の地「信越自然郷」の魅力をお届けします。

しあわせ信州 > 長野県魅力発信ブログ > 北信州からごきげんよう > 産業・就業・移住 > 普及員の一息⑩ お米の奨励品種決定調査ほ場の収穫と脱穀作業が終わりました!

普及員の一息⑩ お米の奨励品種決定調査ほ場の収穫と脱穀作業が終わりました!

皆さま こんにちは、農業農村支援センターのCです。
収穫の遅れていた水田の稲穂が綺麗に刈り取られ、辺りはすっかり晩秋の景色に変わりました。
北信農業農村支援センターでも、このブログの「普及員の一息④」で紹介しました水稲の奨励品種決定調査ほ場の収穫と脱穀の作業を行いました。

改めて「奨励品種決定調査」とは、国や都道府県、民間企業などで品種開発される様々な水稲の品種について、北信地域の気候に適して栽培管理がしやすく、食味が良く、収量が多く取れる品種の適性試験を行うもので、飯山市の水田を借りて調査しています。

今年、試験した品種はうるち米、酒米の12品種で、近年の地球温暖化に対応して、生産現場から求められている栽培期間中の高温に耐性のある話題の品種「にじのきらめき」も調査しました。
詳しい調査結果は出ていませんが、かなり有望な品種で、来年産の作付拡大が見込まれています。

【夏の試験ほ場】飯山市常盤地区に設置している「奨励品種決定調査ほ場(水田)」です。

 

実りの秋を迎え、9月25日はその試験水田の稲刈り・ハゼかけ作業を行いました。
当日は、専用の鎌で手刈りするなど全て手作業であることから、合同庁舎の職員にも声がけをして、業務体験研修を兼ねて多くの方に手伝っていただきました。

【収穫作業】試験区ごとに全て手刈りをしましたが、今年は水田が秋の長雨でとてもぬかっており、大変な重労働で、米づくりの農家の皆さんのご苦労を感じました。

【ハゼかけ】結束された稲を品種ごとに分けて、北信合同庁舎北側駐車場の一角に用意したハゼ棒にかけました。

 

その後、天日乾燥させて、9月29日には脱穀・調整作業を行いました。

【脱穀作業】足踏み式の脱穀機を用いて脱穀作業を行いました。機械に稲の束を突っ込み、稲の籾(もみ)とわらの部分をきれいに分けることができました。

【調整作業】脱穀された籾を、手動式の唐箕(とうみ)にかけ、優良な籾と籾殻だけで中身の入っていない粃(シイナ)とを選別しました。

この作業を終えて選別された籾を籾擦機・精米機にかけると、ようやく食べられる玄米・白米となります。

今後、精米して詳しい調査を行い、結果などを取りまとめてJAの営農技術員や農業者などに情報提供して、それぞれの地域に適した品種の作付けを進めていきます。

このブログのトップへ

このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら

北信地域振興局 総務管理課
TEL:0269-23-0200
FAX:0269-23-0256