2025.11.13 [ 交通安全シニア北信地域振興局からのお知らせアーカイブ ]
令和7年度シニア向け交通安全教室を開催
近年、高齢者による交通事故が増加していることを受け、長野県交通安全運動推進北信地方部では、その対策の一環として、65歳以上のドライバーを対象にした体験型の交通安全教室を11月11日(火)、長野県飯山庁舎3階大会議室で開催しました。
この取組は令和3年度から開催され、長野県内の10地域振興局の中でも唯一実施されているシニア向け交通安全教室になります。
教室では、飯山警察署地域・交通課長による「運転者、歩行者として気を付けたいこと」をテーマに県内の状況も踏まえた安全運転について学びました。後半は自動車シュミレーターや反応、速度、測定などの体験型実習を行い、自らの運転能力を客観的に確認できる貴重な機会となりました。
【前半】<飯山警察署 河野地域・交通課長による講習>
講習では、「運転に自信がもてなくなったりヒヤリハットが多くなったら自主返納を考えてみる」「免許返納ができない事情があるのであれば自身の運転能力を自覚した運転を行うこと」「薄暮時は歩行者の存在がよくわからないため、ドライバーはスピードを落とし、いつもよりまわりに注意し、早めのライト点灯を心がける」「夕暮れが早くなりドライバーから見えにくい歩行者は、夜行反射材を使ってドライバーに自分の存在をアピールする」などについて、お話をいただきました。
【後半】<チャレンジ号による体験型実習>
〇点灯くん・・・30数個のランプが並び「もぐらたたき」ゲームのように光ったランプを押す運転・歩行能力を診断するシステム。動作の速さと正確さで、年代に応じた「認知」「動作」「判断」「記憶」能力や、「見えにくい箇所」を診断しました。

〇セーフティーナビ・・・画面の指示に従い走行し、変化に対応する反応の速さ・正確さを測定するシステム。高齢者ドライバーの運転時における、とっさの判断や行動について確認しました。
参加者の皆さんからは「左隅の認知が悪いことがわかり以降注意して運転しようと思った」「自分の能力がわかった。対応がかなり遅れていました。運転の集中力をつけていこうと思った」などの感想をいただきました。
高齢になるにしたがって視野や反射神経、筋力等の身体機能が変化しますので丁寧な運転を心掛けましょう。
参加者のみなさんは、今回の教室で、現在のご自身の認知や判断力など知ることができたようです。これまで以上に交通事故に対する意識が高まったのではないでしょうか。今回の内容を、ご家族やお友達との話題にしていただき交通安全を考える機会になれば幸いです。
長野県は中山間地が多く、公共交通が不便な地域も少なくありません。そのため、自動車は生活に欠かせない「必需品」となっています。
北信地方部では、交通安全の取組として「チャレンジ号(点灯くん・セーフティーナビ)」の活用に加え、今後は、自動車メーカーの協力を得て「サポカー(安全運転支援車)」の体験も取り入れていきたいと考えています。こうした体験講習を続けて、高齢者の交通事故が少なくなるよう取組んで行こうと思います。
ご参加していただいた皆様、ありがとうございました。
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