2015.08.06 [ 北アルプス地域のイベント ]
大町における地熱資源の有効活用についての第1回学習会を開催
環境課自然エネルギー担当です。
平成27年7月31日(金)の午後、53名の参加をいただき、「平成27年度大町地域地熱発電理解促進事業」第1回学習会が開催されました。
講師に一般財団法人エンジニアリング協会地熱プロジェクト推進室奥村忠彦室長を招き、「小規模地熱発電プラント設計ガイドライン及び熱水活用の最新情報」についてご講演をいただきました。
まず、地熱発電の基本的な事項や日本の地熱発電の概要をお聞きしました。
地熱発電の設備利用率は約70%で太陽光発電の12%と比べると非常に効率が良いこと、一方発電設備量は、かつては世界5位であったのが現在は9位となるなど、設備の導入が進んでいないことが紹介されました。
「小規模地熱発電プラント設計ガイドライン」については、具体的な事例を用いて地熱発電の進め方の解説をいただきました。
また、そのあとは。大町地域で導入に向けての検討が進んでいる「バイナリー発電」や発電後に生ずる熱水活用に関する最新の情報をお聞きしました。
全国各地では、温室で様々な作物が栽培されており、燃料費がかからないため、高い収益を上げている事例などをお聞きしました。
温泉熱を利用した発電に関する理解を深めるための良い機会となりました。
この学習会は、経済産業省の補助事業である「地熱開発理解促進関連事業支援補助金」を活用し、大町地域における地熱発電等に対する理解を深めるための学習会を開催してきたものです。
平成26年度の成果をもとに、平成27年度においても、引き続き、事業化に向けた調査を進めています。
全体構想では、温泉熱発電ばかりでなく、木質バイオマスの活用や冷却水の余熱を活用した温室ハウスの設置などを構想するものであり、構想が実現した場合は、地域の振興につながるものとして期待されています。
お問い合わせは、下記へお願します。
大町地域地熱発電理解促進コンソーシアム※(事務局:大町市温泉開発株式会社)
担当 :総務部長 山本 慎介 電話 : 0261-22-1616、 FAX : 0261-22-8022、
E-mail:onsenkyo@taupe.plala.or.jp
※「大町地域地熱発電理解促進コンソーシアム」の概要
代 表:小日向 忠 氏 (大町市温泉開発株式会社 代表取締役)
構成員:大町市温泉開発株式会社、葛温泉株式会社、大町市、長野県北安曇地方事務所
目 的:「大町地域地熱発電理解促進事業」を行うことにより、大町地域における地熱発電等に対する理解を深める。
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北アルプス地域振興局 総務管理・環境課
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