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大北地域の「輝く☆看護師さん」紹介 vol.6

全国的に看護師が不足しているなか、ここ大北地域も同じ課題を抱えています。
そこで、看護の魅力やこの地域で働く魅力をもっと身近に感じてもらい、進路を考えている皆さんや、大北地域への移住を検討している方にも“看護の仕事”を知ってもらうため、地域の医療現場で活躍する看護師さんを紹介しています。第6回は、市立大町総合病院で活躍する 吉田看護師 の登場です。

東京出身でありながら長年大北地域で看護に携わってきた吉田さん。認知症看護のスペシャリストとして、患者さんやご家族に寄り添う姿勢を大切にしてきました。本記事では、プラチナナースとして輝き続けている吉田さんの看護観や地域で働く魅力についてお話を聞きました。

 

―認知症看護を通じて“心が通じる瞬間”をつくる―

市立大町総合病院 吉田看護師

 

吉田さんは認知症看護認定看護師として、院内横断的にさまざまな部署と連携しながら、患者さんの安心につながるケアを実践しています。混乱や不安で落ち着かない患者さんが、関わるうちに穏やかな表情を取り戻す瞬間が何よりの原動力だと話します。

※認定看護師とは
ある特定の看護分野(19分野)において、熟練した看護技術と知識を有する者として、日本看護協会の認定を受けた看護師のこと。教育機関における研修を終了し、認定審査を経ることなどが必要とされます。
参考:日本看護協会

特に印象的だったエピソードとして、強い帰宅願望があり興奮が続く患者さんにじっくり付き添い、その思いに耳を傾け続けた経験を語ってくれました。最終的に患者さんはご自身のベッドへ戻り、吉田さんに手を合わせ「ありがとう。一生恩に着る。今日はここに泊まるよ」と伝えたそうです。その瞬間は、認知症であっても“心が通じる”という看護の本質を改めて感じた出来事だったといいます。

「勤務している中で認知症の方を看護する機会が多かったんです。混乱した状態はご本人もつらいし、ご家族もつらいし、その状態をどうしてもあげられないことは私達スタッフも結構つらいんです。だからきちんと学び、その知識をこの病院で生かしたかった。」という思いで認知症の分野のスペシャリストになることを決めた吉田さん。

認定看護師の資格取得にあたり、約9か月間の大学研修が必要でしたが、職場はその期間を“出張扱い”として給与面も含めその期間の身分を保証してくれたとのこと。上司やチームの理解も厚く、学びたい人が挑戦しやすい環境。「病院全体がもっと成長しようという共通のビジョンを持っている。個人のキャリアだけではなくって、そのキャリアを現場に生かすことで、みんなの質、他のスタッフのモチベーションやケアの広がりにも繋がっていくと思います。」
吉田さんは、「自分が学んだことをチームに還元し、患者さんの改善につながると皆で喜べる。それがまた次の学びにつながる」と語り、専門性を追求できる環境に強いやりがいを感じていました。

大北地域での仕事や暮らしの中では「人との繋がり」を感じるという吉田さん。地域から依頼を受けて行う認知症の勉強会では、参加者の皆さんが自分の家族に加え、地域の方を見守ることについて考えられていることが印象的だといいます。「便利なことだけが幸せじゃないのかなって。ちょっと不便な地域であっても、人との繋がりの中で暮らしてらっしゃる方が結構多くて、便利さだけではない幸せがあるように感じています。」

長期的にキャリアを築いてこられた吉田さんは意識的に仕事とプライベートを分けるようにしているとのこと。多趣味な中でもずっと側にあるのは音楽と読書。特に音楽については「ライブに行ったり、フェスに行ったり、お休みにはそういうロックのライブに行くことが自分の楽しみに繋がっています。」と活き活きした表情で語られていたのが印象的でした。

最後に看護師を目指している若い世代の方へのメッセ―ジをお聞きしました。
チームでの医療を通して違う職種の人たちとの連携から学ぶことができ、患者さんとの関わりを通して自分自身も成長できるのが看護師の職業です。そして看護師になってからも、興味のある専門分野に挑戦できることも魅力の一つです。最初は大変ですが、その分やりがいと成長を実感しやすい仕事です。そして何より、どんな状況の患者さんであっても『その人らしいハッピー』を支えることが私たちの目標。多職種で力を合わせて寄り添う、その一員として働けることにいつも感謝しています。看護を目指す皆さんには、ぜひこの世界に一歩踏み出してほしいと思っています。」

 

取材後の感想】
吉田さんの話を伺い、印象的だったのは看護の仕事に“学び続けられる喜び”があり、“学び続けられる場所”として病院について語られていたことでした。育児や介護が落ち着いた40代後半での挑戦の時間を「すごく楽しかった!」と振り返る吉田さん。大町病院には、年齢やキャリアに関係なく学びを応援する文化があり、それが地域医療の質向上に直結しているのだと感じました。

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