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サイエンスカフェ「諏訪湖を学ぶ~Vol.2 森・里・川・湖そして人のつながりを考えよう」を開催しました!

 こんにちは!諏訪湖創生ビジョン推進会議事務局です(^▽^)/

 10月1日「諏訪湖の日」の関連イベントとして、「諏訪湖を学ぶ~Vol.2」を開催しました。
 「森・里・川・湖そして人のつながりを考えよう」をテーマとして、諏訪湖の上流域である茅野市で開催しました。
 コンセプトはサイエンスカフェ!飲み物片手に講師と気軽にディスカッションしようというものです。
 まず、今回、諏訪湖創生ビジョン推進会議とともに主催した地域づくりネットワーク長野県協議会諏訪支部の朝倉支部長から開会あいさつ。
 
 
 最初の話題提供は、長野県環境保全研究所水・土壌環境部の本間部長、宮澤主任研究員から「諏訪湖の水環境~新たな課題と取組」として、諏訪湖の状況や課題について話がありました。
 
 諏訪湖は、面積では全国で24位ですが、流域面積と湖面積の比では、39.9倍(琵琶湖4.7倍、霞ケ浦9.7倍)と、流域面積がとても広く、構造的に汚れやすいとのこと。また、現在、ヒシの大量繁茂が課題となっていますが、ヒシの繁茂面積は増減を繰り返しながらも減少傾向にあるようです。環境保全研究所では、水質のほか底質にも着目して、調査をしているそうです。
 
 次に、琵琶湖の取組について、京都市の総合地球環境学研究所の奥田 昇准教授から「流域を健全化する三つのつながり~琵琶湖の取組から」として話題提供がありました。
 諏訪湖と同じような課題を抱えている琵琶湖ですが、奥田先生率いる「生物多様性が駆動する栄養循環と流域圏社会─生態システムの健全性」プロジェクトでは、琵琶湖への流入河川も含めた流域全体の環境保全と地域課題の解決によるしあわせづくりなど4つの歯車を同時に回すことで、好循環を生み、健全な環境・地域を作ろうという取組をされているそうです。
 
                                         (奥田先生資料引用)

 生物多様性の保全に取り組む、ある地域では、大人にも子どもにもわかりやすい「環境のものさし」として、「ニホンアカガエル」の数を目安に、環境の改善状況を把握しているそうです。環境の改善状況を見える化することで、地域の自主的な取り組みをさらに促進し、それが結果的に琵琶湖にも良い影響を与え、魚類の増加などが期待できるそうです。まさに、森・里・川・湖そして人のつながりを実感する事例ですね。

 

 話題提供の後は、諏訪湖創生ビジョン推進会議の宮原水環境保全部会長の進行で、会場との活発な意見交換が行われました。
  

 アンケートでは、「上流と諏訪湖の関係がよくわかりました」「諏訪湖でも参考にしていきたい」等のご意見をいただきました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

 諏訪湖創生ビジョンにおいても、指標水生生物として「メガネサナエ」というトンボや、シジミなどのモニタリングを行い、生態系改善の指標値とすることとしています。
 
 諏訪湖創生ビジョン推進会議では、今後も様々な地域と情報交換をできる機会を作ってまいります。今月31日には、ミャンマー連邦共和国の皆様が諏訪湖創生ビジョンの取組を視察するのにあわせて、意見交換会を行う予定です。
 傍聴はどなたでも可能ですので、ぜひご参加ください!
 詳しくはホームページをご覧ください。
 

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