2017.06.26 [ 【目】自然・景観 ]
奇妙なプール?
こんにちは!農地整備課のT.Kです。
この写真、皆さんには何に見えますか。
実はこれ、諏訪地域を代表する農業用水のひとつ、「滝之湯堰」の施設です。
さて、どんな機能をもっているのでしょうか。
そろそろおわかりですね。そう、これは用水を一定の比率のもとに正確に分水する施設なんです。
構造は概ね、下の写真のようになっています。
上流のため池(蓼科湖)から取水された水が地下に設けれた管路にてこの分水施設の直下まで導水され、水圧を利用し下方から円筒に吹上がってきます。
吹き上がった水は、外側の円形プールに流れ、やがて満水になると円形の縁から外側に流れ出します。
この外側の円周の比が、分水の比率となり、水量の変化に左右されず、均等に分水することができる優れものです。
この施設は、「円筒分水」と呼ばれ県内はもとより全国各地にありますが、諏訪管内ではここ1箇所のみとなっています。
ご興味ある方は是非、蓼科湖に足をお運びください。
また、この滝之湯堰は大河原堰とともに、平成28年11月に「世界かんがい施設遺産」に登録されました。
詳しくは、こちらをご覧ください。
http://www.city.chino.lg.jp/www/contents/1478073174694/index.html
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