2013.05.10 [ 【目】自然・景観 ]
蓼の海がリニューアル!
3月に工事完了した蓼の海がもうすぐ満水です。最近雨が降らないこともあり、約18万6千トンの貯水量があるものですからなかなか溜まりません。
蓼の海は水田かんがい用の農業用ため池として、大正12年に築造されました。また、冬季間はスケートリンクとして築造当時から利用され、昭和24年、30年には国民体育大会の冬季スケート競技が開催されるなど、全国的に名を知られていたため池です。しかし、時代の変化によりスケートリンクは昭和51年に廃止となり、現在は、ため池周辺を整備し「蓼の海公園」として諏訪市民の憩いの場となっています。
せっかくなので、ため池施設を一部紹介します。
これは「波除護岸(なみよけごがん)」といいまして、風などで水面に立つ波等による堤防の浸食を防ぐもので、改修前の石積を再利用して整備しています。コンクリートを使用しないで、現場にある石だけでジグソーパズルのように石組(野面[のづら]積み)するので、相当な手間と石工職人の技術力と感性が詰まっています。現場発生材利用ということで3R(リユース)推進にも貢献でき、環境にやさしい造りとなっています。
自宅の庭で子供が石積遊びをしていたので1枚。意外に立派な野面積みになっていると思いませんか。石工などの職種は後継者不足が深刻ですので、子供のころから技術の研鑽を・・・なんて想像してみました。
ため池では4月28日に復活の釣り大会が行われました。3年ぶりの釣りができるとあって県内外から大勢参加されました。「日本一難しい管理釣り場」だそうですので、釣りの腕に自信のある方はもとより、これから新緑の季節ですし、近くには霧ヶ峰や大見山展望台、いずみ湖などの観光名所が多々あり、眺望もすばらしいため池ですので、是非一度お越しください。
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