八ヶ岳山麓の富士見町にある「高原のミュージアム」では、今、企画展「風立ちぬ展～堀辰雄と富士見高原療養所～」が開催されています。

富士見町には、かつてサナトリウムと呼ばれる結核患者のための長期療養施設「富士見高原療養所」（現在は「富士見高原医療福祉センター」）が置かれ、昭和初期に活躍した作家堀辰雄が自身の体験に基づいて書き上げた小説「風立ちぬ」の舞台として知られています。

今回の企画展では、堀辰雄にまつわる写真、資料や、山口百恵・三浦友和出演の映画「風立ちぬ」のポスター・パンフレット、スタジオジブリのアニメ映画「風立ちぬ」の画像などが展示され、シニアから子どもまで幅広い世代の方に御満足いただける内容になっています。

高原のミュージアムでは、このほか、アララギ派の歌人など、富士見町にゆかりのある作家にまつわる資料が常設展示され、文学愛好家の皆さんに親しまれています。

ちなみにこの施設の1階にある「富士見町立図書館」は、人口1人当たりの貸出件数が全国トップクラスであることで知られています。富士見町が「文学のまち」であることを象徴するエピソードですね。

新緑の季節、皆さんもぜひ富士見町にお越しいただき、文学に触れてみませんか？

「風立ちぬ展～堀辰雄と富士見高原療養所～」は、平成26年6月1日（日）まで開催中です。

【開館時間】9:30～17:00
【休館日】　月曜日・祝日の翌日
【入館料】　一般300円／小中学生150円

詳しくは、富士見町ホームページをご覧ください。
http://www.town.fujimi.lg.jp/site/see/musium.html