2016.10.21 [ 飯田合庁だより ]
「長野県民手話講座」に参加しました!
今まで理解しているつもりでも、それは表面的な理解で、深い部分まで理解できていなかったことに気付きました。
ひと言に「聞こえない」というと、その瞬間の音が聞こえないということは分かりますが、実は聴覚障がいの方にとっては、その瞬間だけのことではないのです。その方の障がいによりますが、例えば生まれつき音が聞こえない方ですと、そもそも音や音声を知らないので、コミュニケーションに大きなハードルが生じます。
聞こえる人は耳で聞いて自然に日本語を身につけますが、聴覚に障害のある方はそれができないために、日本語の理解や文章を書くことが苦手な方もいらっしゃいます。そのために、ふとしたことで会話に誤解が生まれることもあります。
また、ドアを閉めるとバタンと音がする。歩くと足音がする。そういった音を聞いたことがないので、無意識に音を立ててしまう。声の大きさの調整も難しい。ところが、他の方にはマナー知らずと誤解されてしまったり…。
家族や親戚が集まる楽しい場で、みんなが笑っていても、自分だけ分からなくてつまらかなったり…。
今回、講師の方はこういったお話をしてくれましたが、それは一例でほかにも色々なことがあるのだと思います。「この人、とっつきにくいなぁ」などといった誤解をせず、相手の立場を理解しようとすることが大切だと思いました。
さて!手話の話に戻ります。講座は、実践も交えて進められました。
(写真掲載については、ご本人の了解を頂いています。中央は先生です。)
写真では、ちょっとかたい表情かもしれませんが(「あれ、こうだっけ?どうだっけ?」なんて思いながらやっているもので^o^;)、講師の小木曽さん、手話通訳の玉置さんのお人柄もあって、アットホームな雰囲気で進められましたよ。
短い時間でしたが、簡単なあいさつや名前の紹介はなんとかできるようになりました(^^)
ところで、最初に手話は難しいと言いましたが、ここで一筋の明かり!
それは、コミュニケーション手段は手話だけではないということ。
実は、聴覚障がい者の方も手話だけで会話しているわけではないのです。
「手話+口の動き」「手話+表情」「手話+身振り」「手話+空文字(そらもじ)」など、色々な組み合わせで会話が行われます。
私は、空文字が結構つかえるなと思いました。みんなでやってみたのですが、意外とわかりました。筆記用具がなくても空間に字を書いたり、手のひらに書いたり。伝える気持ちがあれば、会話はできるのです。
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