林務課です。
「林業」は、木を育て、木材を生産して、住宅建設などに利用してもらうのを最終的な目的にしていますが、意外と森林で働いている人は「木材」のことを知らないことが多いのです。
そこで、長野県に30人が登録されている林業のスペシャリストである「信州フォレストコンダクター」が、一般の方や若手林業マンに働きかけ、「住宅から森林まで」を視察するツアーを11月26日に実施しました。下伊那では2人が信州フォレストコンダクターとして活動しています。
悲しいことに、24日の大雪で、森林での木材生産を視察するコースは中止となりましたが、一般参加者2人、林業事業体職員6人が参加し、喬木村の建設中の村営住宅や飯伊森林組合木材流通センターで、丸太が加工され、最終的に商品として使われるまでの流れを学習しました。
特に木材流通センターでは、住宅に使われる最終工程である「プレカット」の高い技術に驚きました。また原木市場では、「どのようなカットを山で行うと有利なのか」など技術をコンダクターから熱心に教えてもらう場面もありました。
普段はチェーンソーを握り、山で活躍している若い林業マンも、木材の加工や流通を初めて知ることで、「とても面白かった。勉強になりました。」と話していました。
長野県では、丸太から最終的な製品までを加工できるシステムはこの飯伊森林組合の木材流通センターしかありません。コンダクターのお二人も「ぜひ、こうした活動を継続し、より多くの若者に技術や情報を伝えたい。」と次回の企画づくりに意欲があふれています。
今後も林業に係るイベントを企画していきますので、興味のある方はぜひ参加してみてください。
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