2020.01.20 [ 南信州の伝統・文化・史跡 ]
暖冬でもここには雪が…、新野の雪祭り(阿南町)!!
農地整備課の中年Yです。
1月15日の未明から翌朝にかけて、国重要無形民俗文化財「新野の雪祭り」(阿南町)に行ってきました!!
職場に阿南町出身の方が居たので、念願叶って、一泊し初めて見学することができました。
暖冬とはいえ、さすが、「新野の雪祭り」。始まるころには無くてはならない雪が降ってきてくれました!!
午前一時過ぎに、庁屋の壁をたたく「らんじょう」により、庭開きがされます。
続いて、1時20分過ぎ、高さ5mもある大松明に点火されました。
1番手は、幸法(さいほう)。面をつけ、赤頭巾に冠、松と扇を手にしていました。
庁屋から9回出入りするとのことで、幸法(さいほう)だけでも、3時を回りました。
次に登場したのは、茂登喜(もどき)。幸法(さいほう)をまねたもので、これを見学しているうちに4時近くになり、あまりの眠気にギブアップ・・・。仮眠に行きます。
残念ながら、競馬(きょうまん)とお牛は見られませんでした。1時間半の仮眠のあと、5時40分、再び境内に向かいました。
しばらく待っていると、6時過ぎに翁(おきな)が出てきて、ユーモラスな語りが始まりました。
6時40分頃、うっすらと空が白み始めると、境内の上には残照の月が沈みかけ、新雪をまとった木立ちが神秘的でした。
そして、海道下り(かいどうくだり)もユーモラスな語りで周囲を和ませてくれました!!
辺りが明るくなると、子供が演じる神婆(かんば)は、華麗な動きで、観客を魅了しています。
老人と老婆も登場して抱き合うのが印象的でした。
そして、いつしか、神殿の上を朝日が照らし始めました。
7時を過ぎると、天狗(てんごう)と呼ばれる、3匹の鬼が登場し、斧や槌を打ち合いました。
八幡(はちまん)が登場すると、朝日でお面が神々しく輝きました。
八幡(はちまん)は、鈴と団扇を持ち、駒を連れて舞いました。
8時過ぎに志津目(しずめ)が獅子を連れて登場。
鍛冶(かじ)は、鍛冶屋の親方と弟子の狂言。盛んに言い合って周囲を楽しませます。
最後は、田遊び。大松明の前に稲わらや餅が太鼓の上に奉られ、豊年奉祝の行事がされました。
行事の後は、御供(ごふ)のお米が少しづつ配られ、その場で頂戴しました。
9時に祭りが終了し、境内から階段を下りていくと、雪化粧した新野の平が開けていました。
「眠い、煙い、寒い」一晩でしたが、
それらを超えた感動がそこにはありました!!
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