2026.08.25 [ 移住・定住 ]
~南信州と世界をつなぐ橋渡し役海外経験を生かし地域の魅力を発信する~ リチャード・カーショーさん
こんにちは!南信州地域振興局リニア活用・企画振興課のあんずもちと、イザベルです。
今回は、リチャード・カーショーさんにお話しをお聞きしました。
南信州との出会いが人生を変えた
高森町で2026年9月の本格オープンに向けて準備が進む宿泊・文化体験施設「SILKURAアーツ旅館」(通称シルクラ)。その運営を手掛けているのが、イギリス出身のリチャード・カーショーさんです。海外で培った豊富な経験を生かしながら、「南信州と世界をつなぐ場所づくり」に取り組んでいます。
リチャードさんと南信州との出会いは1996年にさかのぼります。オックスフォード大学で歴史を学んだ後、文部科学省のJETプログラム(日本の自治体等に外国人を招き国際交流等を支援するプログラム)に参加し来日。阿智村の中学校で英語指導助手として2年間勤務しました。 歴史好きのリチャードさんによると、南信州の歴史をたどるなら、実は「万葉集の世界」よりさらに古い縄文文化から、「大化の改新後」へと流れがつながる、非常に面白い地域だとか。
実はリチャードさん自身も、イギリスの人口3,600人ほどの小さな田舎町で育ちました。そのため南信州の自然豊かな風景や地域の温かな人間関係に魅力を感じたそう。
「日本語もほとんど話せなかった私を、地域の皆さんが温かく迎えてくれました。30年近く経った今でも、その感謝の気持ちは変わりません。」

世界での経験を携え、南信州へ 南信州を離れた後は東京をはじめ、香港、チューリッヒ(スイス)、上海(中国)などで暮らしながら、20年以上にわたりリスク・コンサルティングの仕事に従事。外資系企業のデロイト トーマツではアジア太平洋地域のデジタル調査・電子証拠分析部門の責任者でした。
一方で、「いつか南信州に戻りたい」という思いは長年持ち続けていました。そして51歳で早期退職を決意し、2024年に下條村へ移住。人生の新たなステージとして地域活性化への挑戦を始めました。
その象徴となるのが「シルクラ」です。

「シルクラ」がつなぐ人と文化
施設名の「シルクラ」は英語の「Silk(絹)」と日本語の「蔵」を組み合わせた造語です。建物は明治時代に絹製品の保管などに使われていた歴史ある蔵で、築100年以上の建物を改修して活用しています。
「歴史ある建物を残しながら、新しい価値を生み出したいと思いました。そして南信州と世界をつなぐ場所にしたいという思いを込めて、『シルクラ』と名付けました。」
施設内には宿泊スペースやカフェ、交流・展示スペースを整備。特に力を入れているのが、南信州の伝統工芸や文化を体験できる滞在型プログラムです。
内容は、久堅和紙の紙漉き体験、水引細工、阿島傘、型染めなど地域の職人による本格的なワークショップで、2泊3日で地域文化を深く体験できる内容となっています。
リチャードさんは、「観光地を見るだけではなく、人と出会い、文化を体験する旅」を提供したいと考えています。
2025年春には海外から参加者を招いてモニターツアーを実施しました。参加者はワークショップだけでなく、職人との交流や地域の暮らしに触れる時間を大いに楽しんだそう。
「職人さんから直接教えていただく時間はとても特別でした。地域の方との会話そのものが大きな魅力になっていると感じました。」
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