2017.03.07 [けもかわプロジェクト 代表 井野春香さん]
女猟師×皮革活用 vol.3
- 井野さんは普段、猟には出ているんですか?
最近はクラフト体験や、講師の依頼などをいただくこともあって、毎日見回れないのでわな猟はあまりしていません。鉄砲猟はときどき出ているんですが、今はアルバイトもしているので(苦笑)。
- 狩猟免許はいつ取ったんですか?
わな猟免許をまず取りました。こっちにきて2年目くらいだったかな。それで、猟友会に入りました。銃猟免許は協力隊になってからですね。
- 若い女性の猟師は、珍しいんじゃないですか?
そう思っていたんですが、実はそうでもなくて。協力隊になって、「狩猟サミット」などのイベントに行くと、30代前後の若い人たちや女性もたくさんいるんですよ。県内でも女性の猟師は100人くらいいると聞いています。
- あ、意外といますね(笑)。
全然珍しくもなんともなかった(笑)。私よりももっとしっかり猟をしている人や、油や骨を活用している人もいます。「けもかわ」もそうですが、猟師の仕事も次世代に引き継いでいきたいと思っています。
- 猟師も増やしていきたいと。
実は今、空き家の改修もしていて、そこを事務所兼、さまざまな体験ができる場所にしたいと考えています。狩猟体験もときどきやってはいるのですが、その都度、猟師さんの家にお世話になっているので、回数が増えると難しいですし。お客さんに来てもらえるような、プロジェクトの土台となるような場所にしていきたいですね。
- 拠点ができると、活動も充実していきますね。
泰阜村の暮らしを楽しんでもらいたいし、自分自身も楽しみたい。現状ではアルバイトをしながら、というところもあるので(苦笑)。楽しみながら、それが仕事につながっていくのが理想です。
現在、JR長野駅の在来線と新幹線乗り換え改札の短いエスカレーターの北側にある「おらっちBOX」で、「けもかわプロジェクト」の展示が行われています。3ヶ月ごとに商品を入れ替えながら、この1年、取り組みをPRしてきました。「けものたちの命が、暮らしの中で生きるモノになるように」という井野さんの思いは、少しずつ着実に広がっています。
PROFILE
1988年、熊本県生まれ。島根大生物資源科学部卒。2010年4月に泰阜村の「NPO法人グリーンウッド自然体験教育センター」に就職。2013年4月、同村の地域おこし協力隊に就任し「けもかわプロジェクト」をスタートさせる。3年間の任期を終えて、2016年4月から個人事業として継続。
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