2017.01.13 [株式会社ドリームシップ代表 上野雄大さん]
元プロスキーヤー×スノーリゾート vol.1
- 遊びだったスキーを、競技として始めたのはいつごろですか?
小学校4年生くらいですね。4年生になるとジュニアスキークラブに入ることができるようになるので、それまで遊んでいるだけだったものが、指導者が付いて、大会にも出られるようになります。
- そこから本格的に。
全国大会もあるので、目標が明確に立てられるようになるのは大きいですね。クラブに入ってからは、大会にも出場するようになりました。当時、1990年代前半は、スキーと言えばアルペンが普通で、スノーボードもまだなかったころです。
- スノーボードが流行り始めたのは、1990年代半ばくらいですかね。
そのくらいだったと思います。そのまま、中学、高校と続けて、大学もスキーで進学しました。新しい種目としてフリースタイルを知ったのは大学時代です。まだ日本での認知度は低く、フィールドもなかったので、アルペンと並行して少しずつ始めました。
- フリースタイルのどこに魅力を感じたんですか?
子どものころって、競技じゃなくて遊びの延長みたいなものじゃないですか。それが大人になるにつれて、競技のため、大会のためになって、トレーニングの必要があって。そして引退したら終わり、という感じですよね。でも、フリースタイルを始めたら、子どものころのような本来の楽しさがよみがえってきたというか、純粋に面白いって思ったんです。
- スキー自体を楽しむような感覚ですか?
フリースタイルはその名の通り、自由にいろんなことができる。決められたコースではなくて、いろいろな起伏があるところを、楽しみながら滑ることができる。自然と一体になっているような感じがいいんだと思います。
- それでフリースタイルの道へ。
大学卒業と同時に、正式に転向しました。とはいえ、大会は海外が中心。日本ではほとんどなかったので、自分で調べて、海外を転々としていました。
その後、上野さんはスキークロスからハーフパイプに転向し、2004年ニュージーランド選手権ハーフパイプで優勝。2006年1月にはフランスで開かれたフリースタイルスキー・ワールドカップ・ハーフパイプにて日本人初となる4位入賞を果たします。
そして引退後に始めたのが「Compass Project」。次回はソチオリンピックハーフパイプ日本代表として活躍した妻の三星マナミさんも一緒に、プロジェクトについて伺います。
PROFILE
1981年、野沢温泉村生まれ。2歳でスキーを履き、小学校中学年ごろから本格的な競技スキーを始める。大学卒業後にプロスキーヤーとして活躍。2010年シーズンに、故郷へ戻り「Compass Project」をスタート。プロジェクトの情報発信基地となるショップ「COMPASS HOUSE」を構え、フリースタイルスキーの普及やさまざまなスノーアクティビティを提案している。
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