2015.12.24 [木曽チャリ!代表 川合克巳さん]
山×商店主×自転車乗り vol.2
- どのあたりが厳しいのでしょうか?
自転車レースをするとなると、車と同じような条件で道路閉鎖をしなきゃいけなくて、そうなると必然的に人里離れた場所でやらなきゃいけなくなります。すると、観客がなかなかこない。山奥で、選手と関係者が集まって終わり、というイベントになってしまいます。今、日本で開催されているロードレースは、ほとんどそんな状態。唯一例外なのが宇都宮の「ジャパンカップ」くらいです。
- 自転車のイベントは最近、人気があるように思うんですが…。
ロングライドやグランフォンドは、人気があって人も集まります。でも、木曽でやろうとすると国道が絡むので道路使用許可が下りないのと、個人的に気になる点がいろいろあって。
- 気になる点とは?
開催するときには、地元の自治体やボランティアの協力が必要になることが多いのですが、ほとんど持ち出しになるので、最初は楽しくても数年経つと負担になってきちゃう。完全にビジネスモデルとして、商売をしにくるような人たちもいますし…。
- なかなか、理想的な形というのは難しいですね…。
実は、「開田高原クリテリウムレース」の翌日に、ライドイベントをやっています。協力してくれるスポット、飲食店や道の駅を載せた地図を作って、スタンプラリーのようにして回ってもらうというものです。
- オリエンテーリングみたいな感じですか?
「サイクリングオリエンテーション」と言っています。参加者は50人前後で多くはないですが、でも、イベントは「こういう場所がある」ということを知ってもらうきっかけになればいいので。あまり過剰なことは必要ないかな、と思っています。
「サイクリングというのは、パンク修理キットを自分で背負って、弁当持って、道に迷ったら地図で調べて…というところに面白さがあると思うんですよね」と川合さん。「古い考えかもしれませんが」と言いますが、決められた道よりも自分で探した道の方が、楽しさと出会えるのかもしれません。
PROFILE
木曽生まれ。大学進学で上京し、卒業後は東急ハンズでアウトドア担当として勤務。家業を継ぐためにUターンし、現在はJR木曽福島駅前の土産・食事処「川合商店」の経営と、木曽のサイクリング情報を発信するウェブサイト「木曽チャリ」の運営、信濃山形自転車倶楽部「レガルスィ イナーメ」イナーメ木曽プロジェクト事務局を務める。
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