2015.03.31 [八ヶ岳山岳ガイド協会(茅野市)名誉会長 米川正利さん]
登山以外にも目を向けることで、山の魅力は深まる
- ようやくできた「山の日」ですが、今後はどうなっていくのでしょう?
「山の日」といっても、登山だけではなく、山に関わるさまざまなことがあっていいと思います。高原でも、山麓でもいい。蓼科・八ヶ岳国際自然学校では、木登りや薪作り、絵画や写真、動植物の観察なども行っています。山には林業もあれば、宗教的な面もあります。森や林、信仰や暮らしのことなど広く含めて、山に携わることと考えていけばいいのではないでしょうか。
- 登山がクローズアップされがちですが、それ以外にも魅力はたくさんありますね。
八ヶ岳の周りをずっと歩くと、30以上の百名山を目にすることができます。すごいですよね。だから、ここに住んでいることは幸せなことだと思います。「山の日」をきっかけに観光、登山という面だけではなく山の豊かさをPRできればいいですね。
70歳を越えた今でも、現役ガイドとして山を案内する米川さん。「3000メートル級の山を全部登りたいと、石垣島からおばあちゃんたちがやってくるので」と笑顔で話します。急がず焦らず、ゆっくりと。これからもたくさんの仲間たちと一緒に、私たちの知らない山の魅力を伝えてくれるはずです。
1942年、長野県諏訪郡下諏訪町生まれ。母が始めた「黒百合ヒュッテ」を引き継ぎ、以降、登山者に親しまれる山小屋づくりを目指す。2005年に息子たちに経営を委ねるが、蓼科・八ヶ岳国際自然学校や八ヶ岳スーパートレイルクラブなど、山にまつわる幅広い活動を続けている。
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