2015.01.05 [おおぞら自転車クラブ(飯山市)代表 松山参治さん]
自転車で、山から山へ-北信州だからできる楽しみ方がある
山の楽しみ方の一つには、自転車もあります。ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクなど種類も豊富で、のんびり楽しむサイクリングや激しい上り坂を駆け上がるヒルクライム、長距離を走るロングライドなど、走り方も多彩。最近は山道を走る「自転車乗り」を見かけることも多くなってきました。
「信州魅力発掘人」、4回目に登場していただくのは、北信州を自転車で走る楽しさを発信している「おおぞら自転車クラブ」代表の松山参治さん。昨年10周年を迎えた同クラブの立ち上げから現在の活動、そして自転車で走ることの魅力についてお話を伺いました。
自転車は、仲間がいるからこそ頑張れるスポーツ
- 松山さんが自転車を始めたのはいつごろですか?
本格的に乗り始めたのは30代半ばくらいです。当時、1980年代後半はマウンテンバイクが流行っていた時期でしたが、私はずっとロードバイク(軽量でタイヤが細く、長時間・長距離・スピード効率よく走行できる自転車)に乗っています。昔は自転車乗りはあまりいませんでしたが、ここ10年でずいぶん増えました。休みの日に走っていると、多くの自転車乗りを見かけます。一人で走っている人もいれば、千曲川沿いを5~6人のグループで行く人もいますね。
- この周辺は、町中や川沿い、そして山などコースも多彩ですね。
川沿いはあまりアップダウンがないので、のんびり走ることができます。地元で自転車に乗る人は、山の方へ行く人も比較的多いですね。平坦地だとただただ走るだけですが、山は上り下りがあるから面白い。上りは辛いと思うかもしれませんが、必死にこいで汗が流れたり、スピードが落ちることで周りの風景がよく見えたりする、そういう変化があるから面白いんです。まあ、上っているときは景色を見る余裕なんてないこともありますが(笑)。
友達と一緒に走れることも面白さの一つ。一人で山を上っていると嫌になることもありますが、先を行く友達の「ここで待っているから」という声を聞くと、何とか追い付こうと思って力が出ます。
- 皆で走りたいという思いが、クラブを立ち上げるきっかけに?
やはり楽しく自転車に乗りたい、北信州を自転車で走ってもらいたいという思いがありました。クラブを立ち上げたのは2003年。野沢温泉で旅館をやっている友人と二人で始めたのですが、最初の年は誰も集まりませんでした。そりゃそうだよねって、二人で笑いましたけどね。クラブを作っても、どうやってメンバーを増やせばいいのか、情報発信の方法が全く分からなかった。その後、チラシを作ってお店に置いてもらうなどして、3年後くらいには6、7人になりました。今では地元を中心に、県内外の約80人がメンバー登録しています。最初から比べると、ずいぶん集まったと思いますよ。乗るだけではなく、自転車を話のネタにしていろんな人が集まってワイワイできるのも楽しいです。
北信州だからできる、山から山へ広く長く走れるルート
- 普段はどのような活動をしているのですか?
クラブでイベントを企画したり、他で行われているイベントに出たりしています。メンバーに情報をメールで一斉送信して、ホームページに詳細をアップして申し込みを受け付けて、当日一緒に走ります。だいたいいつも顔を見せてくれるのは20~30人くらいで、メンバーの中には「自転車は乗れないけど情報は欲しい」「情報を見ているだけでも楽しい」という方もいます。
- クラブではどのようなイベントを?
一番古くからやっているのは「野沢温泉村・上ノ平高原ヒルクライム(通称・うめカップ)」で、今年10回目を迎えました。多くの人が参加してくれる人気のコースです。途中でゲレンデに出るところがあって、一気に眺望が開けて眼下に田んぼが広がり、遠くには妙高山など信越トレイルの山々、天気が良ければその先に日本海が見えます。
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