2015.01.05 [おおぞら自転車クラブ(飯山市)代表 松山参治さん]
自転車で、山から山へ-北信州だからできる楽しみ方がある
「木島平村・カヤノ平高原ヒルクライム(通称・たけカップ)」は、林の中を走るので眺望はきかないのですが、志賀高原を抜けて丸池に下りたり、上ノ平高原に抜けて野沢温泉の方へ下りたりと自在に行けることが魅力です。北信州の山はそれぞれ特徴があるので、コースのバリエーションも豊富。タラタラと平均勾配が続くと走っていても飽きてしまうというか、嫌になってしまうんですよね。上って、ちょっと休めるような緩いところがあると「よし、次に行くか」と思えてまた上っていけます。
- 適度にアップダウンがあるほうがいいんですね。
コースづくりの面白さや難しさはその辺りにあります。といっても、そこに道があるだけで特別何かをしているわけではないですが(笑)。私たちは舗装道路を走るので、道幅や整備状況を見て走りやすいところを選び、動物と衝突しないように辺鄙なところは避けて、コースを決めていきます。県内でも北信州は走りやすくて面白いんですよ。
- 他のエリアとは何か違うのでしょうか?
乗鞍はすごく迫力がありますが、上って向こうへ回ると更に激しい山になってしまうので上級者向き。北アルプスは、どうしても上ったらそのまま下りてくるという感じになってしまいます。南信のほうは天竜川の両側が切り立っていて、平らな場所がなかなか取れないので、つなげるのが難しい。その点、北信州の山々は上ると集落があって先につながっていく、懐の深さがあります。子どもや女性、年配の方でものんびり長い距離を走れるので、始めるのにもちょうどいいエリアですね。
4月半ばから10月までの半年間が自転車乗りにとってのオンシーズン。冬は乗れないと言いつつも、「この辺りは降れば除雪してくれるので、凍ってなければ走っちゃう」と笑顔を見せる松山さん。いかに自転車が楽しいのかは、その表情からも伝わってきます。次回は初回からスタッフとして携わる「信越五高原ロングライド」のことや、今後の活動・目指すところについてもお聞きします。
PROFILE
1951年、長野県飯山市生まれ。高校時代は片道15kmを自転車で通学。県外で就職してしばらくは自転車から離れていたが、地元に戻り30代後半から本格的に乗り始める。デザイン業を営む傍ら、2003年に「おおぞら自転車クラブ」を設立し、北信州を自転車で走る楽しさを発信している。
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