信州魅力人

信州の魅力、それは長野県内で頑張るつくり手たちの魅力。そんな魅力人の想いをお伝えします

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長野県で3代続くジャム作り また新しい何かをつくりたくなる

―長野県は、フルーツの加工に良い地域だったんですか?

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長野県には色んな果物がありますからね。いちごに始まって、りんごもあんずも桃もありますし、色んなものがありますよね。そういう意味では、農産加工をするにはいいところです。


―高松さんは地元出身ですよね。お父様もジャムを作っていたとお聞きしたんですが。

そうですね。父もそうですが、祖父の代からジャムをつくっていますので、私で3代目です。(笑)


「食べてもらい、おいしさを分かってから買ってもらいたい。」一般向けのジャムはもちろん、洋菓子屋にもジャムを販売するデイリーフーズにとって、工場内につくられたお店は消費者と生産者を結ぶ重要な場所です。
お店がオープンしたのは1986年。以来、大手食品メーカーの一次加工を請け負う業態から、「開発型企業」で自社製品をつくる会社へと進化してきました。

さらに2001年には農業生産法人も立ち上げています。つくる、売る、だけでなく、原料生産まで含めてトータルでよりよいジャムづくりを目指しています。


―3代続くジャム職人!地域に根差した産業なんですね。
御社の場合は、地元をとても大事にしていらっしゃる。グループ企業の中に農業関係の会社をつくって、高松さん自身、そこから色々なアイデアをもらってきているんですね。さらに、ケーキ屋さんまでつくって、実際にパティシエさんを雇い自分たちの商品を使って消費者に近いところの意見を取り入れる…。このケーキ屋さんも地元で大人気ですよね。

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そうですね。根底には「地元の役に立ちたい」という意識がありますので、そういったことで地元の原材料を使用しています。グループ企業のなかで農業をやっているのもやっぱり、地域にある素材や原料を活かそうと思っているからです。柑橘類以外は、ほとんど信州で採れるわけですから。
もちろん生食で市場に出せるものはいい。でも、実際は市場で売れない2級品や3級品のものが絶対出るわけです。そういうものも有効に使い、無駄にしたくないのです。

私は捨てるというのが大嫌いなんです。生では売れないものでも、使えるものは使って、商品化できるものは商品化したいと思いますね。


―地域の資源ですものね。最後になりますが、78歳になりますが、将来の、夢を教えてください。

夢と言われても、いつも夢を追っかけているからね。(笑)あらためていうと…。今やりたいことでいうと、こういう新しいものをこれからも作っていきたいと思っています。色々考えているものはありますけどね。


「健康志向、本物志向はこれからも高まる」と、高松さん。
あらたに経営者と開発担当を迎え一線からは退いたとはいえ、70歳を超えても情熱に燃える創業者です。
「生よりおいしいジャムをつくりたい」信州・坂城の地で40年続くメイドイン長野のジャム。おいしさへの信念は、これからも続きます。

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