2012.03.09 [デイリーフーズ(埴科郡坂城町)取締役副会長 高松宏さん]
長野県で3代続くジャム作り また新しい何かをつくりたくなる
長野県のすごいものづくりと、つくりあげる人物の魅力にせまる「信州魅力人」。ジャム製造のデイリーフーズ(坂城町)創業者の高松宏さんを紹介する3回目です。
今回、高松さんにお話をうかがった場所は、デイリーフーズ坂城工場の敷地内にある「アップルファーム」と名付けられたお店。ジャムをはじめとしたデイリーリーフーズの商品が購入できるだけでなく、工場でつくられる業務用ジャムをつかった美味しいケーキも販売しています。
地元では有名な「ケーキの名店」。取材当日もにぎわっていました。
―高松さんは本当にこのお仕事が好きなんですね。ジャムを作るということが。
そうですね。何か物を作るというのがやっぱり楽しいですよね。
でき上がったものが売れればうれしいし、ジュール製法のように考えたものが役に立ったり、意外な効果があると、また新しい何かを作ってみたくなりますね。
―食品であるジャムは美味しいものを作るということが第一だと思うんですが、「ジュール熱」をつかったり「発電素子」を持ってきたり。食品加工に加えて、工学的な知識もスゴイと思いますが、元々のご専門は何ですか。
専門は、何も無いです。私は農学校へちょっと行っただけです。
―すると、自分のアイデアと経験のみということですか。
そうですね。経験がやはり大きいです。この業界にいるのが長いですからね。
私の前の会社は約20年いましたが、倒産してしまったんです。日本のトップメーカーでしたので、まさか潰れるとは思っていなかった。
倒産する前の会社での経験は大きかったと思います。
例えば、りんごの時期になれば3ヶ月も4ヶ月も青森に行きました。いちごの時期になれば、石垣いちごで有名な静岡県清水市へ行くとか、他にも栃木へ行くとか岡山へ行くとか、九州へ行くとか。
実際にくだものの産地に行って、見てくる。そういう面でいろんな知識を見て吸収したというか、自然と頭の中に入ってきました。ブルーベリーの原料など、若いときは結構海外へも行きましたね。
結局20年勤めたジャムメーカーが倒産して、会長と2人で相談して「何かやろう」と、デイリーフーズをつくったんです。
何かやろうかと言っても、簡単にできるわけではないですからね。今までやってきたジャムをつくることの延長線で、考えてやるしかないですからね。
立ち上げの最初は、当時ちょうどネクターのジュースがヒットしていました。大手メーカーがつくっているジュースの1次加工の原料処理をやろうと思って会社を作ったんです。
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