信州魅力人

信州の魅力、それは長野県内で頑張るつくり手たちの魅力。そんな魅力人の想いをお伝えします

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全国ブランドのジャム・ワイン「田舎の豊かさ、心地よさ」を世界に発信

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東京都出身の久世社長が、斑尾高原にペンションを開いたのは1975年。
スキーや、高原リゾートのブームで繁盛する一方で、あまりの忙しさに奥様が神奈川県内の実家に戻ってしまったのです。
仲直りするために新しい業種を……と考えたのが、手作りジャムの販売。砂糖は控えめ、地元のフルーツをたっぷり使ったジャムは評判になり、県内の観光地、全国のスーパーへと取扱量が拡大しました。
1982年、ペンション経営からは完全に手を引き、株式会社「斑尾高原農場」を設立します。


信州から、全国のファンへ

―理想郷ですか。ここで作ったものを現在全国で販売をし、ブランド化し、長野の魅力を発信されていると思います。全国展開や世界に展開するにあたってどんな思いでやっていらっしゃいますか?

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私たちの会社は長野県に本社がありますし、軽井沢であったり、善光寺門前であったり、長野県内にもお店がございます。基本はやっぱり、できるだけこちらに来ていただくのが一番の理想です。
こちらに来られない方に知っていただくきっかけとして、東京や大阪に店があります。サンクゼールを知っていただくための大事な販売所でありながら、なおかつブランドを発信していく基地にもなるという位置付けでやっております。

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―商品を作られる上での思いを聞かせてください。

工場のスタッフにも言うのですが、仕事をする時には壁に囲まれていますが、我々は常に、買ってくださる人、楽しんでいただく家族やお客さんの顔を見ながら作っていると。

いい物を作るのは当たり前ですし、安全安心のものをご提供するのも当たり前。やはり、買っていただいてはじめて商売は成り立つものです。
お客様に喜んでいただくことが繁栄に繋がります。
どうしたらお客さんに感動していただけるか、喜んでいただけるか、あるいは便利さを感じていただけるかを考えてつくっています。

例えば少し前、静岡県の浜松にも出店したのですが、お客さんから「こんなお店が浜松にできて本当にうれしい」という声をいただきまして、それが一番嬉しいです。
これでやっと、北海道、仙台、関東、あと名古屋、大阪、岐阜、広島、四国、九州と、それぞれに基幹店ができました。そういう意味では全国の方を対象にブランドを知っていただく拠点作り、第1段階が終わったのかな、と思います。

―第1段階ですか。そうすると次の段階、まだまだ未来の夢があるのですね。

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やはり進化をさせていきたいと思っております。
現在のサンクゼールという業態をより魅力的にし、お客様にワクワクしていただくために、「サンクゼールプレミアムファーマーズマーケット」というひとつの業態を考えています。そこでは、ソーセージや日本で販売していないようなサラミなど、現在の店舗にない魅力を付け加えていき、より大型のお店にしていきたいと思っています。
ここまではできないかもしれませんが、サンクゼール本社の環境のような、都会にありながらリゾート地のようでリラックスできるレストランなども、将来は可能性があるのではないかと思います。


久世社長にお話を伺ったのは、「サンクゼールの丘」と呼ばれる飯綱町の本社。
JR信越線の牟礼駅から少し高台に上ったところには、ジャム工場、レストラン、ワイナリーなどがならび、観光スポットとしても人気があります。
サンクゼールブランドが全国へ広がるきっかけになったのは、1999年にオープンした軽井沢プリンスショッピングプラザの直営店。都会からの観光客に「豊かな田舎のぬくもりを活かした」お店の雰囲気が人気となり、その後出展依頼が相次いで全国展開していきます。

2005年、社名をそれまでお店の名前だった「サンクゼール」に変更。…名前の由来は、「久世さん」をフランス語風にアレンジしたのだとか。久世夫妻が新婚旅行で訪れたフランスは、現在のサンクゼールのビジョンを抱くきっかけとなっています。

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