2010.09.24 [カモミールの会(北安曇郡池田町)代表 片瀬敦子さん]
町の人にとっても、町のことを知る場所に
- 「池田町の良さ」は町の人にも伝わっているのですね。
最初は町の人でも「ハーブは嫌い」という人が多かったんですよ。でも「このサラダにもハーブ入っているんですよ」と言ったら「このいい香りがそうなの?」とかいう人が増えてきて。
最近はハーブ料理を教えてほしいと講習会を頼まれたりすることもあります。庭先で作っていても料理には使えない、という人も多かったんですが、ずいぶん利用する人が増えたように思います。
喜んでもらうことが、素朴な嬉しさ
ここまで責任感で突っ走ってきたという感じだけど、振り返ってみるとやっぱり好きだったんでしょうね。「各部をいろいろ目配りして歩け、『レストラン部』のことはいいから」と言われるんですが(苦笑)。恥ずかしいけど、忙しくてほかのところを目配りしている時間がない。それで部長中心で各部を動かしてもらうよう、お任せしています。
軌道に乗るまで、と思って入った「レストラン部」だけど、私自身がやりたい部署に入っちゃったかな…と。メンバーが力を合わせて作り上げたパーティーを評価してもらえたときとか、商品をおいしいって言ってもらったときとか嬉しくて。「また来ますね」とか「今度は送ってください」とかね、素朴な嬉しさですけど、そういうことが面白さになるんですね。
- これから先は、どのようなことを?
これから先というか…最近は後継者のことなどが心配になってきています。平均年齢が高くなってきているし、どうしても次へつなげていきたいという思いが強いので。私たちは、決めてしまったことはできるけど最初から考えてやってみようということはなかなかできない。若い人じゃないと難しいのかな、とも思っています。
みんなが安心して働けるような「企業」としてやっていかなきゃという思いはあるけど、なかなか難しいというか…。休みの日も何かあったら飛んできちゃいますからね。それがかえって、若い人の職場に変わっていかないところなのかなとも思います。仕事としては魅力があるけど、仕事として見合うものがもらえない職場というのはやっぱり問題がある。でもそれには売り上げを上げていかなければならない。みんな、「いいことをやっている」と胸を張って言えますが、「企業」になるのはなかなか難しいです。まず一生懸命働いてくれている人が仕事としてやっていけるような環境を作って、そしてこれまでとは違った目線で商品を考えられる人と一緒にやっていかないとダメかな、と思っています。
インタビューの後、片瀬さんが「これ、ちょうど昨日できあがったんですよ」と「ビストロカモミール」のチラシを見せてくれました。聞けば、地域の人に教えてもらいながらパソコンを使って作ったとのこと。この秋には、ずっと参加したかったという「安曇野スタイル」への参加が決まり、準備を進めているそうです。
最近は、ハーブ料理の講習会を頼まれたりすることもあるといいます。「庭先で作っても、どうやって食べるとおいしいかがわからない人も多いみたいで。でも、ずいぶんハーブを利用する人が増えたように思います」と話す片瀬さんの笑顔からは楽しさが伝わってきます。「きっとこれからも、ここから池田町の良さを発信していくんだろうな」と感じました。
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