2010.04.02 [ その他 ]
「あんずの里」千曲市、杭瀬下の謎!テンはどこに行った?
長野県内には、ちょっとおもしろい地名、変わった地名、読み方が難しい地名、由来がおもしろい地名など、色々あります。当「長野県は日本一」では、そんな地名も、順次ご紹介していきます。はみだしネタ的な感じで、ご覧ください。
車で出かける時、ラジオ、聞きますよね? 中でも「交通情報」はやはり気になるところですが、渋滞の場所って、大体決まっていますよね。例えば長野市の丹波島橋とか。
その渋滞の常連の一つが「千曲市くいせけ」。
ラジオでこの地名を聞く度に、ちょっと気になります。
クイセケ? Qui c’est que?
ちょっとフランス語みたい???
要はそれだけなんですが、どんなところ?と思って、行ってみました。
上の写真は、しなの鉄道屋代駅の駅前通りと国道18号の交差点のもの。
フツーの場所。確かに、交通量が多いので渋滞がちです。
実はここ、何度か、通ったことがあるのですが、普段はあんまり地名(交差店名)まで気にしていないんですよね。
普段何気なく通り過ぎる交差点の名前も、実は結構おもしろかったりします。
(でも、標識にばかり気を取られないでくださいね!)
さて、フランス語っぽい感じもする「杭瀬下」という地名。
元々「杭瀬下村」があったのですが、その由来は、なんと、千曲川の氾濫による水害が多く、杭をたくさん打ったから、だそうです! (BY杭瀬下に住んでいる千曲市役所の方)
現在は排水ポンプなども整備されてそんな心配もありませんが、その名残は、杭瀬下の消防団のハッピに残ってます。というのも、
ハッピの「杭」の字には、なべぶた(亠)の上の点がないそうです。
これは、水害で、打っても打っても杭が流されてしまったから! 消防団の奮闘ぶりが、そんなところからも伺えます。
さらに、下流の土口(どぐち)という地域では、「土」の右に点を打つことが多かったそうです(今でも、そう書く方も。)。
なぜなら、杭瀬下から杭がたくさん流れ付いたから。
当時の方々のご苦労が忍ばれますが、でも、おもしろいものですね。
千曲市といえば、年間20万人以上が訪れる“あんずの里”として全国的にも有名です。地元ではあんずを特産品開発などに取り組んできました。
参考:「応援します!!地域ブランドづくり」ブログ
千曲市 あんずクラスター研究会 ~あんずの味噌漬けの試作~
また、最近は「千曲ブランド」も立ち上げました。
季節はちょうどあんずの時期。
「あんずまつり」は4/2(金)~16(金)。
詳しくは→ JAちくま あんずブログ
あんずの里へは、「杭瀬下」交差点からも行けますが、少し長野市より(インターからなら手前)の「粟佐(あわさ)」交差点の方がいいでしょう。
是非、一目十万本と謳われる森のあんずを見にいらしてください!
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