自然と遊ぼう!ネイチャーツアー

~自然に触れる、学ぶ、そして守る~ 自然環境や生物多様性、自然体験型ツアーについての情報をお届けします。

飯綱の雪景色(街の近くに大自然)

 昨年の暮れから寒波が続き、信州の空気はぴーんとはりつめています。研究所がある標高1000m前後の飯綱高原は、標高350~400mの長野市街地から車で20~30分もあれば来れる距離です。千曲川沿いや長野盆地の底にはほとんど雪がなくても、高原はすっかり雪景色。さらに少し登れば、雪と氷の別世界になります。わずかな移動距離なのに自然の顔がみるみる変わる、これも信州の魅力のひとつなのです。連なる山や丘陵が局地的な気候に大きな影響を与え、風向きや雪の分布を規制します。長野盆地から西山地区への急激な地形変化には、長野盆地西縁活断層系の活発な動きも一役かっています。
 一月に入って日本の各所で大雪が報告されていますが、飯綱山麓の雪は例年にくらべてまだそれほどでもありません。今シーズンはとくに、飯綱火山の東麓にくらべて西麓で雪が少ない傾向にあります。
 先週(17日)に飯綱火山北西の一角にある高デッキ山近くの平坦地(標高約1600m)に行ってみました。そこはマイナス9.4℃の沈黙の世界。積雪はまだ1mくらいで、ササの一部が頭を出していました。そして、真っ青な空の下で、木々が輝いていました。



           ~ 木々凍てて かなしきほどの陽の光 ~

 

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