2014.04.07 [ 企画振興課 ]
地域の知恵袋【横山木材㈲代表取締役 横山登士さん】
今回の「地域の知恵袋インタビュー」のお相手は、横山木材有限会社代表取締役の横山登士さんです。
横山木材㈲は昭和35年に父が創業。林産・造林事業、素材生産が主体で高性能林業機械、架線を使って間伐、木材の搬出を行っています。国有林での木材搬出を多く手掛けているほか、民有林での森林整備事業を行っており、松本地域で頼りにされる林業事業体の一つです。社員は若い人からベテラン技術者まで各年代にいて、現場で活躍されています。
今回、横山さんからは、松本地域の森林整備について、次のようなご意見、提言をいただきました。
①効率よく木材を収穫するのには、高性能林業機械が非常に有効ですが、導入には多くの費用を要するため、新規参入は困難です。補助の充実をお願します。
②会社では架線による集材を多く行っています。急峻、大規模な山林では効率が良く、山を傷めません。また、幹に枝条が付いたまま集めることが出来るので、バイオマス発電等に枝条を供給する場合は有利です。
③松くい虫によるマツ枯れは、被害面積が3分の1を超えたら、防ぎようがなく、皆伐して樹種転換するのがよいのではないでしょうか。
④民間事業体で分散している個人所有者との折衝をし、事業地を集約化、団地化するのは非常に難しい。森林組合に携わっていただきたい。
⑤新規就労者への研修事業があります。会社が費用負担しながら人材を育成するのは大変なことです。担い手確保のために継続をお願いします。
⑥林業の現場では危険も伴うが、事故は不注意から起こります。常に基本を守ることが大事です。
地方事務所としても、森林整備を推進するため市町村、森林組合、林業事業体と更に連携を図っていきたいと思います。
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