こんにちは、松本空港管理事務所のオスカー・マイクです。
10月23日(水)に令和元年度の『信州まつもと空港消火救難総合訓練』を実施しました。
この訓練は、万が一の『信州まつもと空港』での航空機事故時に迅速かつ適確に消火救難活動を実施して被害の防止又は軽減を図れるよう、消火救難技術の習熟や消防関係機関等との緊密な連携活動の確立を目的に、毎年、この時期に実施しているもの。
訓練は、「乗員乗客80名を乗せた着陸直前の松本空港到着機に左主脚の出ない故障が発生。左エンジンを滑走路に接地しながら着陸、停止して白煙が上がり、緊急脱出した乗客に負傷者が発生した」との想定で実施。
この日は、松本広域消防局、松本広域救急・災害医療協議会、松本・塩尻両市の消防団など、15の団体から約200名が参加。また、事故現場からターミナルビルまでの乗客の輸送方法や経路等の確認のため、空港近隣のバス事業者3社が初めて参加しました。
朝から、訓練に参加する消防車両27台が、『信州まつもと空港』ターミナルビル前に集合。
訓練は、午前9時の「航空機事故通報訓練」から始まり、「対策本部等の設置訓練」、「救助・救護搬送訓練」、「消火・中継送水訓練」と様々な訓練を実施しました。
救助、救護や消火のために滑走路上に向かう消防、救急の車列は、なかなかの迫力。
「救助・救護搬送訓練」では、負傷者や自力避難者の救助、搬送や避難誘導の訓練を実施。
「消火・中継送水訓練」では、滑走路脇の着陸帯に設置された貯水槽から給水、中継送水して、事故機に見立てたマイクロバスに放水する訓練を実施しました。
高所放水車や化学消防車からの放水も、かなりの迫力でした。
『救急救護訓練』では、南エプロン上に設置したトリアージポストで、トリアージを実施して重傷者の処置、搬送を行う訓練を実施するとともに、
『応急救護所設営訓練』で設置した応急救護所で負傷者等の情報収集及び応急処置を行う訓練を実施しました。
このように様々な訓練を行い、10時30分頃からの閉会式での松本広域消防局長からの講評及び松本空港消火救難隊長である松本空港管理事務所長からのあいさつで訓練は終了。
頭で考えるだけでなく、現場で実際に訓練を行うことで、消火、救難の流れやそれぞれの役割、連携などを再確認することができました。
松本空港管理事務所では、有事の際に、迅速かつ適確に消火救難活動を実施して被害の防止又は軽減を図れるよう、今後も、機会あるごとに技術の習熟や関係機関との連携等の再確認を行い、安全・安心な空港管理に努めてまいります。
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