こんにちは、松本空港管理事務所のオスカー・マイクです。
みなさん、このオスカー・マイクって何だと思いますか?
歴史上の偉人?、ハリウッド俳優??
違います。実はこれ、航空無線(エアバンド)で使用されているアルファベットの読み方なんです。
みなさんもご存じかもしれませんが、地上の管制官と航空機のパイロットとは、離着陸の許可や滑走路までの誘導等を、すべて航空無線でやり取りしています。また、このやり取りの中には、アルファベットや数字がたくさん使われます。
安全な航空機の運航のためには、管制官とパイロットが、それぞれの言葉を正確に聞き取ることがとっても重要です。ただ、アルファベットの中には、「B」と「D」や「M」と「N」のように発音が似ているものがあり、それらを絶対に間違わずに聞き取ることは困難です。
そこで、絶対に聞き間違いが起こらないように、すべてのアルファベットに航空無線特有の読み方が決められており、それを「フォネティックコード(Phonetic Code)」と言います。
そのフォネティックコードで、「O」をオスカー、「M」をマイクって言うんです。
また、アルファベットで聞き取りにくい、「B」はブラボー、「D」はデルタ、「M」はマイク、「N」はノベンバーと言います。これなら、聞き間違いが起きませんよね。
さらに、three(3)やthousand(1000)の「th」やfive(5)の「v」のように、英語を母国語としない国の人には発音が難しいものにも、フォネティックコードが決められています。
Threeはトゥリー(TREE)、thousandはタウザンド(TOU-SAND)、fiveはファイフ(FIFE)と言います。
英語の「th」や「v」の発音が苦手な学生は、管制官やパイロットを目指すのもいいかも??
フォネティックコードの詳細については、こちら。
私たち、空港管理事務所の職員も常に管制官(信州まつもと空港の場合は情報官なんですが、これは、またの機会に説明しますね。)とパイロットとのやり取りを傍受しており、バードストライクの恐れがある時には、すぐにバードスイープ(これも、またの機会に。)を行ったり、また、滑走路上に落下物が発見された時には、直ちに除去する等、航空機の安全運航の確保に努めております。
私、オスカー・マイクは、管理事務所に赴任して約10か月。まだまだ、周りの諸先輩のように完全に航空無線を聞き取れない時もありますが、早く航空無線を完全に聞き取れるようになって、安全で円滑な空港管理の一翼を担えるよう努めてまいりたいと思っております!
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