来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

来て!観て!松本『彩』発見

歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

ご存じですか「発達障がい」のこと

「発達障がい」についてご存じでしょうか。なんとなく知っているという方も増えてきた一方で、詳しくはまだ知られていないということもあるようです。長野県の「発達障がい」に関する情報発信やサポートをしている施設が松本にあるとのことで、さっそく訪問してみました!

センター写真

信大病院近くの長野県旭町庁舎に、「長野県発達障がい情報・支援センター『といろ』」はあります。スタッフの皆さんがとても気さくで親しみやすい雰囲気でした。副センター長の宮内先生にお話を伺いました。

○センターの役割はどういったものでしょうか?
発達障がいのある人たちやご家族の暮らしを地域で支えていくため、県内の関係機関とも連携して相談や支援、啓発などの事業を進めています。

○どのような方からの相談が多いでしょうか?
「自分は発達障がいではないか」と心配で大人になってからの相談もあり、当事者やそのご家族など成人からの相談が9割を占めています。数は少ないですが、企業の人事担当者からの相談もありました。

○企業からも相談があるとは意外です。どういった相談になるのでしょうか。
「仕事の指示がうまく伝わらないなど、周囲も本人も困っているがどうしたらよいか」、といったものなどがあります。当事者や支援者への就労支援は、これからもっと力を入れていかなければならないと思っています。

○そうなんですね・・・そもそも発達障がいとは何でしょうか?
物事のとらえかたや行動のパターンに違いがあり、それが周りの人にとって理解しづらいことがあります。その結果として対人関係やコミュニケーションが苦手、こだわりが強い、環境の変化が苦手、感覚過敏や感覚鈍磨があるなど一人ひとりの特性もさまざまです。これらの特性は生まれつきのものと言われていますが、周囲の適切な配慮やサポートで困難を軽減することが可能です。自分が大人になってから発達障がいであることに気づくケースも多いですよ。

○センターの取り組みをもう少し具体的にお話しください。
支援体制として各圏域に発達障がいサポート・マネージャーが配置されているほか、発達障がいについての詳しい紹介や啓発イベントなどをセンターのホームページで発信しています。動画もありますので、ぜひご覧ください!

パネル紹介もしています

(写真)解説パネルも掲示されています。

宮内先生によると、当事者の困り感は周囲の理解や対応の違いで大きく変わってくるとのことです。そのためにも当事者への支援だけでなく、「発達障がい」についてみんなが理解することが大切とのことでした。また、「障がい」という言葉に引きずられて「発達障がい」を特別視するのではなく、多様な人が暮らすこの社会では、「発達障がい」もその人の特性として当たり前に受け止められるような社会になってほしい、と宮内先生が繰り返しておられたのが印象的でした。誰もが安心して暮らせるための拠点施設が地域にあることを知ってうれしくなりました。

お忙しい中、お時間を作ってくださった宮内先生、スタッフの皆さんありがとうございました!(総務管理課FK)


長野県発達障がい情報・支援センター「といろ」
電話:0263-37-2725 (平日9時~16時)
FAX:0263-37-3350
ホームページ:https://naganoken-hattatsu.info/

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