2012.07.19 [■四季彩だより~信濃の国から~]
<VOL.189>四季彩だより ~信濃の国から~
7月28日(土)、阿南町において「深見の祇園祭」が行われます。
(深見池に浮かぶ神輿を乗せた大筏)
阿南町は、長野県の南端に位置し、南アルプスと中央アルプスに挟まれ、森林が町の総面積の84%を占める静かな山あいの町です。
長野県では市町村のうち町は、「まち」と読むのが通例ですが、阿南町は唯一「ちょう」と読みます。
(阿南町(まち)・・・ × 阿南町(ちょう)・・・ ○)
これは、阿南町に近い東海地方において町を「ちょう」と読む傾向にあり、その影響を受けたのではないかと言われています。
(大筏に咲く花火の華)
祇園祭は、170年以上の伝統があり、深見諏訪神社と深見池を舞台に毎年7月の第4土曜日(今年は7月28日)に行われます。
伊那谷で唯一の天然湖である深見池に浮かべた、神輿を乗せた大筏(おおいかだ)の上で厄払いが行われ、打ち上げ花火が湖面に映えるとても美しい祭です。
長野県選択無形民俗文化財に指定されています。
(工夫を凝らした仕掛け花火)
この祭りは、何といっても花火の美しさに尽きます。
湖上スターマイン・水上煙火・打上げ花火など様々な花火の光と音の競演が祭りムードを一層盛り上げます。
(勢いよく噴き出す“大三国”)
祭りに欠かせない花火として、大三国(だいさんごく)があります。
この花火は南信州一帯では定番となっている仕掛け花火で、直径10cm、長さ1.5~2.0m程度の竹筒に火薬を詰めたものに点火させ、約3、4回噴出するものです。
静かに噴く時を「都」、大きく噴く時を「嵐」、最後に大きく噴く時を「大嵐」と呼んでいます。
奉納花火の絞めの花火で、その火花の中を町内の若者たちが駆け回る姿はとても勇壮です!
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