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Vol104■Iターン信州 信州の味を表現するフレンチシェフ

前号まで3回にわたり信州に移住された方々をご紹介してきましたが、今回はその最終回。ご紹介するのは、軽井沢町にあるホテル、ザ・プリンス 軽井沢の「ダイニングルーム ボーセジュール」料理長、鈴木 智(すずき さとし)さんです。

東京都江東区出身の鈴木さん。昔から何か作るのが好きだったことから、自分の仕事を料理と定め、東京のプリンスホテルに就職したそうです。
「まだ経験が浅いころは、正直大変でやめたいと思ったこともありましたね。ただ、自分は色々と考えたり追求したりすることが好きなタイプ。だから毎日変化し進化していく料理の世界はとても楽しくて、自分に合っていたと思います。」

鈴木さんが料理長を務める「ダイニングルーム ボーセジュール」では、軽井沢産の野菜を筆頭に、信州プレミアム牛肉や信州伝統野菜など県内各地の厳選素材が使われており、四季折々の美しい風景を眺めながら見た目にも美しい至福の一皿を堪能することができます。


この地で味わってこそ意味のある料理としてメニュー化された信州フレンチディナー


軽井沢に料理長として赴いてからおよそ1年。この地が多種多様な食材の産地であることを知り、食材が持つ本来のおいしさを再認識できたことは、フレンチのシェフとして数々の経験を積んできた鈴木さんの料理にも大きな影響を与えたといいます。
「畑で採れたての野菜を食したときの美味しさには感動を覚えましたね。この野菜の瑞々しさを最大限に活かせるように、朝採れた野菜をその日のディナーで出すのはもちろんのこと、レストランでも畑で食べているような美味しさを感じられる料理を提供できるように心がけています。」
生産者の方々などからアドバイスや率直な意見がもらえるのも、鈴木さんはとても心強く感じています。


地元の方にも地元産の野菜を使った料理を喜んでいただけたことがうれしかったと語る鈴木さん

野菜の産地、軽井沢で生活しているからこそ、野菜の美味しさを改めて認識することができるようになったとのこと。野菜を肉や魚のメイン食材と対等のものとして考え、他の食材とのマリアージュ(融合)を心がけるようになったそうです。

“もっともっと、食材を探求したい。生産者の方々と直接会ってお話をしたい。”
“ホテルの広大な敷地を利用した自家農園の野菜を使用したメニューを考案したい。”
など、これからの料理についてさまざまな思いを抱く鈴木さん。
信州での暮らしが料理への思いをより熱くさせたに違いありません。信州発の素晴らしい料理を期待したいと思います。
「ダイニングルーム ボーセジュール」についてはこちら(パソコン用)

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